貴金属市況:6日のNY市場において、金・銀は下落、パラジウムは上昇
2021.12.07 貴金属市況
金:1778.253ドル(-5.48)<-0.31%>
銀:22.355ドル(-0.15)<-0.69%>
プラチナ:938.212ドル(+5.96)<+0.64%>
パラジウム:1852.907ドル(+43.16)<+2.38%>
米国時間6日のNY市場は、金・銀は下落、パラジウムは上昇しました。米ドル高と米国債利回りの上昇により、金は小幅安となりました。下げ幅が限定的となったことは、インフレの高進と新型コロナウイルスの変異株であるオミクロン株への不透明感が、その原因と考えられます。
今後、市場は10日発表の米国物価指数に注目しています。レジスタンスラインである1795~1800ドル付近が依然として機能しているようですので、ここを明確に超えてこないと本格的な上昇は見込めないと考えます。テーパリング(金融緩和縮小)も下げ要因となりますので、今後はCPI(物価指数)が金価格上昇の鍵となってくると思われます。
また、新たなオミクロン株の情報などにより、昨年3月のようなコロナショックでの株式の暴落のようになってくるようですと、すべての資産に現金化の売りの可能性が懸念され、市場はより混乱すると思われます。
歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、金・銀・パラジウムがもう少し値を戻してからにされた方がいいかと考えます。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。