貴金属市況:8日のNY市場において、金・銀は下落、パラジウムは上昇
2021.12.09 貴金属市況
金:1783.39ドル(-0.65)<-0.04%>
銀:22.411ドル(-0.06)<-0.26%>
プラチナ:957.282ドル(+5.8)<+0.61%>
パラジウム:1856.329ドル(+3.36)<+0.18%>
米国時間8日のNY市場は、金・銀は下落、パラジウムは上昇しました。この日は、米ドルが軟化し、米国債利回りは上昇しました。これにより金価格はほぼ横ばいとなりました。
今後、市場はこれからのFRBの利上げスケジュールに影響を与える10日発表の11月CPI(米国消費者物価指数)に注目しています。レジスタンスラインである1795~1800ドル付近が依然として機能しているようですので、ここを明確に超えてこないと本格的な上昇は見込めないと考えます。テーパリング(金融緩和縮小)も下げ要因となりますので、今後はCPIが金価格上昇の鍵となってくると思われます。もちろん、14・15日開催のFOMCにも注目が集まっています。
また、新たなオミクロン株の情報などにより、昨年3月のようなコロナショックでの株式の暴落のようになってくるようですと、すべての資産に現金化の売りの可能性が懸念され、市場はより混乱すると思われます。
歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、金・銀・パラジウムがもう少し値を戻してからにされた方がいいかと考えます。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。