貴金属市況:14日のNY市場において、貴金属は全て下落
金:1770.946ドル(-16)<-0.9%>
銀:21.919ドル(-0.39)<-1.75%>
プラチナ:920.554ドル(-9.04)<-0.97%>
パラジウム:1621.711ドル(-59.84)<-3.56%>
米国時間14日のNY市場は、貴金属は全て下落しました。米国卸売物価指数(PPI)の大幅上昇により、利上げが予想より前倒し時期になるとの見方が強まり、貴金属価格全般にネガティブな影響を与えました。この日は新型コロナウイルスの新たな変異株であるオミクロン株の感染拡大に対する警戒感が広がったことを受けて米国株も下げ、市場全体に様子見ムードが出てきました。今はFOMCでどのような政策が示されるか見守るタイミングと考えます。
今後は、市場が利上げを織り込み済みとして動いていくことになるかが重要と考えます。その上で米ドル高基調が止まれば、金を中心とする貴金属には追い風となると思われます。
今はFOMCでどのような政策が示されるか見守るタイミングと考えます。
金はまだ重要なレジスタンスラインの1790~1795ドルのゾーンを明確に超えられず下向きとなり、次のサポートラインの1760ドル付近に近づいています。また、新たな新型コロナウイルスの情報などにより、昨年3月のようなコロナショックでの株式の暴落のようになってくるようですと、すべての資産に現金化の売りの可能性が懸念され、市場はより混乱すると思われます。
歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、金・銀・パラジウムがもう少し値を戻してからにされた方がいいかと考えます。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。