貴金属市況:15日のNY市場において、金・銀は上昇、パラジウムは下落
金:1777.06ドル(+6.88)<+0.39%>
銀:22.05ドル(+0.12)<+0.57%>
プラチナ:918.5ドル(-1.48)<-0.16%>
パラジウム:1599.636ドル(-21.48)<-1.32%>
米国時間15日のNY市場は、金・銀は上昇、パラジウムは下落しました。金相場は一時下落し、その後、値を戻しました。金相場はFRBの発表後に一時約に1%下落し、2カ月ぶりの安値を付けました。その後は上昇していた米ドル相場が戻してきたことで切り返した形となりました。
FRBは来年のインフレ率を2.6%と予想し、9月時点の予想値の2.2%を上方修正しました。物価上昇圧力は、インフレヘッジとしての金の魅力を高めることになりそうです。
今後は、市場が利上げを織り込み済みとして動いていくことになるかが重要と考えます。その上で米ドル高基調が止まれば、金を中心とする貴金属には追い風となると思われます。
金はまだ重要なレジスタンスラインの1790~1795ドルのゾーンを明確に超えられず下向きとなり、次のサポートラインの1760ドル付近に近づいています。また、新たな新型コロナウイルスの情報などにより、昨年3月のようなコロナショックでの株式の暴落のようになってくるようですと、すべての資産に現金化の売りの可能性が懸念され、市場はより混乱すると思われます。
歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、金・銀・パラジウムがもう少し値を戻してからにされた方がいいかと考えます。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。