貴金属市況:16日のNY市場において、貴金属は全て上昇
2021.12.17 貴金属市況
金:1799.027ドル(+21.97)<+1.24%>
銀:22.46ドル(+0.41)<+1.86%>
プラチナ:936.296ドル(+17.8)<+1.94%>
パラジウム:1729.777ドル(+132.78)<+8.31%>
米国時間16日のNY市場は、貴金属は全て上昇しました。FRBが大方の予想どおり今までの量的緩和政策の終了時期前倒しを決定したことを受けて米ドルは下落しました。英国や欧州の中央銀行の金融政策発表を受けて米ドル売りが進んだことで、他通貨保有者にとって米ドル建てで取引される金が割安になったことも金を中心とする貴金属価格上昇の原因となっています。
金は重要なレジスタンスラインの1790~1795ドルのゾーンを超えてきました。今後は金融緩和縮小(テーパリング)と利上げが市場関係者の間で織り込まれていくことで下値が固められると考えられます。ただ、新たな新型コロナウイルスの情報などにより、昨年3月のようなコロナショックでの株式の暴落のようになってくるようですと、すべての資産に現金化の売りの可能性が懸念され、市場はより混乱すると思われます。
歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、金・銀・パラジウムがもう少し値を戻してからにされた方がいいかと考えます。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。