貴金属市況:6日のNY市場において、金・銀は下落、パラジウムは上昇
金:1788.676ドル(-20.86)<-1.15%>
銀:22.152ドル(-0.62)<-2.73%>
プラチナ:964.645ドル(-17.9)<-1.82%>
パラジウム:1874.115ドル(+9.61)<+0.52%>
米国時間6日のNY市場は、金・銀は下落、パラジウムは上昇しました。FRBが予想よりも早いペースで金利を引き上げる可能性が出てきたことで米10年債利回りが上昇し、金価格が押し下げられる形となりました。一時は1786.42ドルと2021年12月22日以来の安値を付ける場面もありました。
金価格は重要なサポートラインである1790ドル付近まで下げてきました。これを下回ってくると地合いはさらに悪化し、下向きになっていくと思われます。市場は本日発表される予定の雇用統計に関心が向いています。これからは金利上昇がどれだけ織り込まれれていくかが金価格上昇の重要なファクターになっていくと考えられます。
今後は、新たな新型コロナウイルスの情報などにより、昨年3月のようなコロナショックでの株式の暴落のようになってくるようですと、すべての資産に現金化の売りの可能性が懸念され、市場はより混乱すると思われます。
金を中心とする貴金属価格の上昇は、インフレ高進による実質金利の低下が鍵となりそうです。実質金利の低下が貴金属価格の下支えとなる可能性は十分にあると考えます。
歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、金・銀・パラジウムがもう少し値を戻してからにされた方がいいかと考えます。