貴金属市況:10日のNY市場において、金・銀は上昇、パラジウムは下落
2022.01.11 貴金属市況
金:1801.405ドル(+5.77)<+0.32%>
銀:22.451ドル(+0.15)<+0.68%>
プラチナ:940.003ドル(-15.17)<-1.59%>
パラジウム:1912.632ドル(-21)<-1.09%>
米国時間10日のNY市場は、金・銀は上昇、パラジウムは下落しました。金は米長期金利が上昇したにもかかわらず、小幅続伸となりました。金はインフレヘッジとしての買いが入ってきますが、利回りのない資産ですので、金利が上がると売りが入ってきます。これらが交錯してどっちつかずの膠着したレンジ相場となっている状況です。
これからは金利上昇が市場にどれだけ織り込まれていくかが金価格上昇の重要なファクターになっていくとも考えられます。
今後は、新たな新型コロナウイルスの情報などにより、昨年3月のようなコロナショックでの株式の暴落のようになってくるようですと、すべての資産に現金化の売りの可能性が懸念され、市場はより混乱すると思われます。
金を中心とする貴金属価格の上昇は、インフレ高進による実質金利の低下が鍵となりそうです。実質金利の低下が貴金属価格の下支えとなる可能性は十分にあると考えます。
歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、金・銀・パラジウムがもう少し値を戻してからにされた方がいいかと考えます。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。