貴金属市況:21日のNY市場において、金・銀は下落、パラジウムは上昇
金:1833.239ドル(-5.12)<-0.28%>
銀:24.23ドル(-0.2)<-0.82%>
プラチナ:1029.203ドル(-10.27)<-0.99%>
パラジウム:2107.345ドル(+47.72)<+2.32%>
米国時間21日のNY市場において、金・銀は下落、パラジウムは上昇しました。先週、金にはロシアがウクライナに軍事圧力を強めてきたことで、安全資産としての買い注文が入りましたが、コモディティに幅広い売りが入ったこともあり、それが金にも影響を及ぼしたと考えられます。今はインフレとウクライナの地政学的なリスクが金を支えている形です。
金相場は1830ドルを維持していますが、これを切って下げてくるようですと、次のサポートは1800~1815ドルのゾーンになると考えます。
これからは金利上昇が市場にどれだけ織り込まれていくかが金価格上昇の重要なファクターになっていくとも考えられます。また、インフレ高進による実質金利の低下も鍵となりそうです。実質金利の低下が貴金属価格の下支えとなる可能性は非常に大きいと考えます。
ただ今後、新たな新型コロナウイルスの情報などにより、2020年3月のようなコロナショックでの株式の暴落のようになってくるようですと、すべての資産に現金化の売りの可能性が懸念され、市場はより混乱すると思われます。
歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、円安も手伝って金・パラジウムが値を戻してきましたので、良い時期と考えます。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。