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貴金属市況:31日のNY市場において、金・銀は上昇、パラジウムは下落

                               
2022.02.01  貴金属市況

金:1796.469ドル(+5.43)<+0.3%>
銀:22.434ドル(+0.02)<+0.08%>
プラチナ:1018.137ドル(+10.54)<+1.05%>
パラジウム:2349.801ドル(-27.12)<-1.14%>

 

米国時間31日のNY市場において、金・銀は上昇、パラジウムは下落しました。昨日、金価格は上昇しましたが、1月は1.7%の下落率となり、利上げの発表の影響が出ています。
なんとか1780ドルは維持していますが、利上げまでは下げ相場になる可能性が高いと考えられます。実際に利上げが始まると金価格が上げてくるのは、前回の利上げシーンでも見られた現象でした。金ETFにも買いが入ってきていますが、利上げ織り込みなどの条件が揃うまでは、本格的な上げ基調にはなりにくいと思われます。
FRBが今年5回の利上げをする可能性が目先の金価格の上値を抑えていますが、利上げまでには織り込まれる可能性が高いと考えます。
これからは金利上昇が市場にどれだけ織り込まれていくかが金価格上昇の重要なファクターになっていくとも考えられます。また、インフレ高進による実質金利の低下も鍵となりそうです。実質金利の低下が貴金属価格の下支えとなる可能性は非常に大きいと考えます。
ただ今後、新たな新型コロナウイルスの情報などにより、2020年3月のようなコロナショックでの株式の暴落のようになってくるようですと、すべての資産に現金化の売りの可能性が懸念され、市場はより混乱すると思われます。
歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、円安も手伝って金・パラジウムが値を戻し、特にパラジウムは中国の自動車生産の回復やロシア・ウクライナ情勢などが原因となり急上昇していますので、良い時期と考えます。パラジウムは1月の上昇率で24.6%を示しました。

 
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。