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貴金属市況:14日のNY市場において、貴金属は全て下落

                               
2022.03.15  貴金属市況

金:1951.115ドル(-34.17)<-1.72%>
銀:25.016ドル(-0.79)<-3.05%>
プラチナ:1030.208ドル(-49.36)<-4.57%>
パラジウム:2387.445ドル(-428.72)<-15.22%>

 

米国時間14日のNY市場において、貴金属は全て下落しました。金価格はロシアとウクライナの停戦交渉進展を受け、下落した形となりました。また、今週のFOMCを前に利上げを気にした売り注文が出ている可能性もあります。ただ、セオリーどおりにいくのであれば、FOMC後の利上げが行われれば金価格は上がっていく可能性が濃厚です。
パラジウムもウクライナ情勢が前向きになってきたことを受けて一時は17%近くの下落を示しました。
現在、金ETF、特に世界最大の金上場投資信託であるSPDRゴールドトラストに買いが入り、その保有高は昨年8月中旬以来の高水準となっていますが、利上げ織り込みなどの条件が揃うまでは、地政学的な要因以外の本格的な上げ基調にはなりにくいと思われます。
FRBが今年5回の利上げをする可能性が目先の金価格の上値を抑えていますが、利上げまでには織り込まれる可能性が高いと考えます。また、インフレ高進による実質金利の低下も鍵となりそうです。実質金利の低下が貴金属価格の下支えとなる可能性は非常に大きいと考えます。
ただ今後、新たな新型コロナウイルスの情報などにより、2020年3月のようなコロナショックでの株式の暴落のようになってくるようですと、すべての資産に現金化の売りの可能性が懸念され、市場はより混乱すると思われます。
歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、ウクライナ情勢に加え円安も手伝って金・パラジウムが値を戻し、特にパラジウムは中国の自動車生産の回復も加わり、急上昇していますので、良い時期と考えます。

 
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。