貴金属市況:17日のNY市場において、貴金属は全て上昇
金:1942.64ドル(+14.71)<+0.76%>
銀:25.335ドル(+0.27)<+1.08%>
プラチナ:1022.595ドル(+4.92)<+0.48%>
パラジウム:2509.093ドル(+100.09)<+4.15%>
米国時間17日のNY市場において、貴金属は全て上昇下落しました。金相場は、アメリカの利上げが織り込まれたことと米ドル安、米国債利回り低下により押し上げられました。現在の市場はロシアとウクライナの停戦交渉の進展に注視しています。停戦への協議が進展しているとの見方が株価を押し上げていましたが、ロシア政府はいまだ合意には達していない旨の発言をしています。
今後は、インフレ高進による実質金利の低下も鍵となりそうです。実質金利の低下が貴金属価格の下支えとなる可能性は非常に大きいと考えます。投資家のインフレヘッジとしての買いが入ってくる可能性は大変大きいと考えます。
現在、金ETF、特に世界最大の金上場投資信託であるSPDRゴールドトラストに買いが入り、その保有高は1070.53トンと2021年3月以来の高水準となっていますので、徐々に投資家の資金が金市場に流れ始めています。1950ドル付近のゾーンを明確に超え、上昇を見せてくるようですと、一層の買いが入ってくることが予想されます。
ただ今後、新たな新型コロナウイルスの情報などにより、2020年3月のようなコロナショックでの株式の暴落のようになってくるようですと、すべての資産に現金化の売りの可能性が懸念され、市場はより混乱すると思われます。
歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、ウクライナ情勢に加え円安も手伝って金・パラジウムが値を戻し、特にパラジウムは中国の自動車生産の回復も加わり、急上昇していますので、良い時期と考えます。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。