金：1935.952ドル（＋14.87）＜＋0.77％＞
銀：25.197ドル（＋0.25）＜＋0.99％＞
プラチナ：1037.198ドル（＋15.2）＜＋1.49％＞
パラジウム：2584.34ドル（＋93.34）＜＋3.75％＞

米国時間21日のNY市場において、貴金属は全て上昇しました。金相場は、依然としてウクライナで戦闘が続いていることを反映して買いが入っているようです。リスクオフ時の安全資産として買われているようですが、投資家はロシアとウクライナ間での和平交渉の進展に注目しているようです。
ただ、今後はインフレ高進による実質金利の低下も鍵となりそうです。実質金利の低下が貴金属価格の下支えとなる可能性は非常に大きいと考えます。投資家のインフレヘッジとしての買いが入ってくる可能性は大変大きいと考えます。今回のインフレは供給や輸送の問題が多いため、ウクライナでの戦闘によるロシアへの制裁も合わさり、そう簡単には沈静化しそうにないと思われます。世界中で物価が値上がりしているので、これに戦争、災害リスクが加わってくるとより激しくなることが予想されます。
現在、金ETF、特に世界最大の金上場投資信託であるSPDRゴールドトラストに買いが入り、その保有高は1070.53トンと2021年3月以来の高水準となっていますので、徐々に投資家の資金が金市場に流れ始めています。1950ドル付近のゾーンを明確に超え、上昇を見せてくるようですと、一層の買いが入ってくることが予想されます。
ただ今後、新たな新型コロナウイルスの情報などにより、2020年3月のようなコロナショックでの株式の暴落のようになってくるようですと、すべての資産に現金化の売りの可能性が懸念され、市場はより混乱すると思われます。
歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、ウクライナ情勢に加え円安も手伝って金・パラジウムが値を戻し、特にパラジウムは中国の自動車生産の回復も加わり、急上昇していますので、良い時期と考えます。