貴金属市況:21日のNY市場において、金は大幅上昇、銀・プラチナ・パラジウムは下落
金:3442.50ドル(+59.50)<+1.76%>
銀:32.78ドル(-0.07)<-0.21%>
プラチナ:973.50ドル(-0.57)<-0.06%>
パラジウム:944.50ドル(-15.02)<-1.56%>
米国時間16日のNY市場において、金は上昇した一方、銀・プラチナ・パラジウムは下落しました。金相場は前日比59.50ドル高と大幅に上昇し、取引時間中には一時3440ドル台をつけ、歴史的高値を更新しました。
週明け、Globex市場の再開とともに、金相場はアジア時間帯から強含みの展開となりました。中国の上海先物取引所(SHFE)や上海黄金取引所(SGE)における取引量の増加、さらにロコ・ロンドン市場におけるプレミアムの上昇などがアジア市場での上昇要因と考えられています。
欧米市場においても、主要株式指数が下落したことを受け、安全資産への資金流入が続きました。特に米国の金融政策や政局不安が投資家心理に影響を与えたとみられ、金への需要が高まりました。
円建ての金価格も上昇傾向を示し、円高にもかかわらず、今朝には15547円の新高値を記録しました。これは、ドル安傾向や金と並んで安全資産とされる通貨(スイスフラン、円)への資金移動が進んでいる背景もあり、円建て金価格を下支えしています。
現在の市場では、株式や国債への不安が広がる中で、金が引き続き堅調に推移しており、先行きについても注目が集まっています。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。