貴金属市況:23日のNY市場において、金は小幅安、銀・プラチナ・パラジウムは上昇
金:3311.30ドル(-0.40)<-0.01%>
銀:33.65ドル(+0.91)<+2.78%>
プラチナ:980.56ドル(+19.85)<+2.07%>
パラジウム:945.53ドル(+11.93)<+1.28%>
4月16日の市場では、金が小幅に反落した一方で、銀、プラチナ、パラジウムはいずれも上昇しました。金相場はここ数日で急騰と急落を繰り返しており、短期的な価格調整の局面に入ったとみられています。
この間、金は他の貴金属が大きな値動きを見せない中で単独で200ドル近い上昇と下落を記録しました。過去5営業日(4月18日以降)の1時間足チャートでは、上昇時には連続した買いが入り続けたことが確認される一方、下落局面においても断続的な買いが発生しており、底堅さが見られます。
4月22日には一時的に3500ドル台をつけた後、調整が入り、一時3300ドルを割り込む場面も見られましたが、その後は再び下値を支えられる形となりました。これにより、短期的な底値は現水準近辺であるとの見方が市場の一部にあるようです。
円建て金価格も連動して変動しており、為替の影響を強く受ける展開が続いています。円高が進行した際には15756円の史上最高値を記録した後、円安方向に振れた際には一時14992円まで下落。その後は反発し、現在は15223円前後で推移しています。
市場では、世界的な地政学リスクや金融政策動向を背景に、安全資産としての金に対する需要は引き続き根強いと見られています。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。