貴金属市況:24日のNY市場において、貴金属は全体的に上昇
2025.04.25 貴金属市況
金:3353.60ドル(+27.60)<+0.83%>
銀:36.65ドル(+0.29)<+0.80%>
プラチナ:978.00ドル(+7.32)<+0.75%>
パラジウム:954.73ドル(+14.73)<+1.57%>
米国時間のNY市場では、金・銀・プラチナ・パラジウムのいずれもが上昇となりました。金相場はじわじわと値を上げ、前回の急騰後の調整局面を経て再び上昇基調となっています。
この間、中国本土の上海先物取引所(SHFE)および上海黄金交易所(SGE)での出来高が拡大しており、中国市場の存在感が増しています。欧米の投資ファンドによる短期的な利益確定売りが見られる中、長期投資を志向する投資家による買いが入っており、需給のバランスがとられている模様です。
今後もしばらくは、短期筋による売りと、それを吸収する長期投資家による買いという構図が続く可能性があります。こうした流れの中で、相場は下値を固めつつ再び上昇を目指す展開となることが予想されます。
一方、円建て金価格も調整後の回復傾向を見せています。4月22日に記録した過去最高値15765円から14922円まで下落した後、現在はおよそ15400円台まで戻しており、ほぼ半値戻しの水準に達しています。為替市場では円高が進行しているものの、金価格の上昇がそれを上回る形となっています。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。