撤去冠 除去冠 金冠 金歯 入れ歯 湯だまり 金属床 キャスト屑 歯科鋳造合金をごまかさずに限界まで精錬、買取

 
0120-767-560
(10~18時 水曜定休)
             
(10~18時)

貴金属市況:16日のNY市場において、貴金属は総じて上昇

                               
2025.05.19  貴金属市況

金:3244.20ドル(+25.61)<+0.80%>
銀:32.52ドル(+0.12)<+0.37%>
プラチナ:997.20ドル(+9.90)<+1.00%>
パラジウム:971.69ドル(+14.68)<+1.53%>

 

米国時間16日のNY市場において、貴金属は総じて上昇する展開となりました。特に金相場は先週の調整局面から明確な反発を見せ、市場の注目を集めています。
金価格は先週、重要な心理的節目である3200ドルを一時割り込み、3120ドルまで下落する場面が見られました。しかし、その後の反発は力強く、3250ドル付近まで急上昇するなど、ボラティリティの高い相場環境が続いています。金曜日の引けにかけて3200ドルに戻したタイミングで、格付け会社ムーディーズによる米国債務格付けの引き下げ(トリプルAからAa1へ)という重大なニュースが発表されました。三大格付け会社全てが米国を最上位からワンノッチ下げたことで、市場への影響が懸念されています。
ムーディーズは米国政府の債務負担と利払い費の増加を格下げの理由として挙げており、財政健全化への期待が薄い現状を指摘しています。この発表は市場クローズ直前であったため即時の反応は限定的でしたが、週明けのオープンでは金価格が先週末の3202ドルから3215ドルへと上昇し、現在は3244ドル付近で推移しています。この動きは、格下げが安全資産である金への資金流入を促した可能性を示唆しています。
為替市場でも影響が見られ、円建て金価格は先週末の14992円から15144円へと約150円上昇しました。米国債の売り圧力と米ドルの下落傾向が背景にあるとみられ、新興国を中心としたドル離れの加速が懸念される中、金相場への支援材料となっています。
銀、プラチナ、パラジウムも上昇し、特にパラジウムは1.5%を超える値上がりを見せています。産業用金属としての需要期待に加え、安全資産としての側面も価格を下支えしていると分析されます。
今回の米国格付け引き下げは、中長期的に市場構造に影響を及ぼす可能性があります。米国債利回りの上昇とドル安圧力が続けば、金相場はさらなる上昇余地を持つと見られます。一方で、短期的なボラティリティの高さは依然としてリスク要因であり、3100ドル付近への再下落があれば、テクニカルな観点から底値形成の可能性が議論されるでしょう。
今後の焦点は、この格下げが経済指標や中央銀行の政策決定にどう波及するかです。特に、米連邦準備制度(FRB)の金融政策スタンスや、グローバルな地政学的リスクの動向が、貴金属市場の方向性を左右する重要な要素となるでしょう。

 
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。