貴金属市況:22日の市場において、プラチナが注目を集める展開
2025.05.23 貴金属市況
金:3302.50ドル(-28.31)<-0.85%>
銀:33.13ドル(-0.39)<-1.16%>
プラチナ:1091.02ドル(+15.02)<+1.40%>
パラジウム:1018.65ドル(-6.35)<-0.62%>
米国時間22日の市場において、貴金属は個別の動きを見せる展開となりました。金相場は3300ドルを挟んでの動きが続き、市場の調整局面が進行しています。銀相場は33ドル台での天井感が強まっており、34ドルを超える上昇にはさらなる材料が必要との見方が優勢です。
プラチナ市場が注目を集めています。価格は1091.02ドルと上昇し、円建てでは5000円を超える水準となっています。これは昨年10月以来の高値圏です。2ヶ月物のリースレートが10%を大きく上回っている点も注目されます。900-1000ドルのレンジを突破する可能性が高まっており、市場の関心が集まっています。
パラジウムは1018.65ドルと小幅な下落となりました。自動車触媒需要の動向が価格に影響を与えています。
市場の焦点は、米国債務問題の行方と、それに伴う金融市場の変動です。特に、米連邦準備制度(FRB)の金融政策スタンスや、グローバルな地政学的リスクの動向が、貴金属市場の方向性を左右する重要な要素となるでしょう。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。