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貴金属市況:23日のNY市場において、貴金属はパラジウムを除き上昇

                               
2025.05.26  貴金属市況

金:3345.53ドル(+17.54)<+0.53%>
銀:33.49ドル(+0.29)<+0.87%>
プラチナ:1105.50ドル(+17.50)<+1.61%>
パラジウム:1004.35ドル(-8.65)<-0.85%>

 

米国時間23日のNY市場において、貴金属はパラジウムを除き上昇する展開となりました。特にプラチナは1100ドルを突破し、2023年5月以来の高値を記録しています。
金相場は米国格付け引き下げの影響が継続し、堅調な推移を見せています。3200ドルを底値として確認した後、3300ドル台へと取引レンジを切り上げ、週初から買い圧力が優勢となりました。米国経済の先行きに対する悲観的な見方が広がる中、米国債や米ドル、株式市場が売られ、安全資産である金への資金流入が続いています。さらに、米国連邦債務を増加させる法案の議会通過が近づいているとの報道が、市場の不確実性を高め、金価格を下支えする要因となっています。金曜日の取引では一時3365ドルまで上昇し、週の高値圏で取引を終えました。
為替市場では、ドル売り・円買い圧力が見られるものの、ドル建て金価格の上昇がそれを上回り、円建て金価格は前々週の安値14650円から約750円上昇し、歴史的な高値15757円(5月8日記録)の更新が視野に入っています。
銀相場も金と連動する形で上昇し、0.87%の値上がりを見せました。一方、プラチナは特に強い動きを見せ、1100ドルを突破しました。この背景には、3年連続の供給不足、中国の4月輸入量の大幅増加、地上在庫の減少といったファンダメンタルズの改善があります。投資家の買い意欲も高く、米国商品先物取引委員会(CFTC)のデータではプラチナのロングポジションが大きく増加しています。地上在庫の減少は、プラチナのリースレート(貸出金利)の高止まりと上昇にも表れており、供給不足が価格に本格的に反映される状況が形成されています。パラジウムとの価格差も一気に100ドルまで拡大し、両者の需給構造の違いが鮮明になっています。
パラジウムは唯一下落し、0.85%のマイナスとなりました。プラチナとの価格差拡大は、市場が両金属のファンダメンタルズを異なる視点で評価していることを示しています。
週末には、トランプ大統領がEUへの50%関税やアップルの海外生産品への25%関税を来月から課す意向をSNSで表明したことが報じられました。関税戦争の長期化懸念が再燃し、投資家のリスク回避姿勢を強める要因となり、貴金属市場への支援材料となる可能性があります。
今後の焦点は、米国格付け引き下げと関税政策の進展が市場に与える影響です。金相場は次の節目である3500ドルを目指す可能性があり、短期的な取引レンジの切り上げが続くかどうかが注目されます。また、プラチナの供給不足がさらに価格を押し上げる要因となるか、市場参加者の動向が注視されるでしょう。

 
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。