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貴金属市況:16日のNY市場において、地政学的リスク後退で金が大幅反落、プラチナは反発

                               
2025.06.17  貴金属市況

金:3388.86ドル(-36.90)<-1.08%>
銀:36.34ドル(0.00)<±0.00%>
プラチナ:1249.78ドル(+13.40)<+1.08%>
パラジウム:1036.90ドル(-4.10)<-0.39%>

 

米国時間16日のニューヨーク市場において、貴金属相場は前日の急激な地政学的リスクの高まりが一転して後退したことで、金が大幅反落する一方、プラチナが反発するという展開となりました。
金相場は前営業日比で大幅な下落となりました。イランがカタール、サウジアラビア、オマーンに対し、トランプ米大統領がイスラエルに即時停戦合意するよう圧力をかけるよう要請したと複数の関係筋が明らかにしたことが背景となりました。また、停戦が合意すればイランは核協議で柔軟に対応する用意があると表明したことで、地政学的リスクの高まりが後退し、金の利益確定売りが入る値動きとなりました。
これまで中東情勢の緊迫化により一時3446ドルまで急騰していた金価格は、リスク回避の動きが一段落したことで利益確定売りに押され、3400ドルを下回る水準まで下落しました。
銀相場は横ばいとなりました。金の大幅下落にもかかわらず、銀は36.34ドル水準で推移し、これまでに蓄積された上昇分を維持する動きを見せました。この13年ぶりの高値圏での推移は、市場における銀の独立した需給要因が働いていることを示唆しています。
プラチナ相場は反発しました。前日に地政学的リスクの高まりにより大幅下落していたプラチナは、リスク回避の動きが一段落したことで買い戻しが入りました。引き続き高いレンタル料率(リースレート)が市場の逼迫した供給状況を反映しており、プラチナの構造的な供給不足が価格下支え要因となっています。
金ETF(上場投資信託)の動向では、世界最大規模の「SPDRゴールド・シェア」の現物保有量が16日時点で前日比1.44トン増の941.93トンとなり、2024年12月末と比べ69.41トン増加しています。これは機関投資家による長期的な金保有戦略の継続を示しています。
主要金融機関の見通しでは、UBS(ユービーエス銀行)が金価格の3500ドル再試しを予想し、バンク・オブ・アメリカは今後12か月で4000ドルに達する可能性を指摘しています。欧州中央銀行のデータによると、金は現在、世界の公式準備資産の約20%を占め、中央銀行保有資産において米ドルに次ぐ第2位となり、ユーロを上回っています。
今後の見通しとしては、中東情勢の動向と米国の金融政策方針が引き続き貴金属相場の主要な変動要因となる見込みです。

 
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。