撤去冠 除去冠 金冠 金歯 入れ歯 湯だまり 金属床 キャスト屑 歯科鋳造合金をごまかさずに限界まで精錬、買取

 
0120-767-560
(10~18時 水曜定休)
             
(10~18時)

貴金属市況:30日のNY市場において、金は大幅反発、パラジウムは大幅下落

                               
2025.07.01  貴金属市況

金:3311.90ドル(+21.73)<+0.66%>
銀:36.17ドル(-0.62)<-1.68%>
プラチナ:1370.55ドル(+8.55)<+0.63%>
パラジウム:1117.71ドル(-36.09)<-3.13%>

 

30日のNY貴金属市場では、金が大幅反発する一方、パラジウムが大幅下落するなど、各金属で異なる動きが見られました。
金価格は大幅反発し、NY金先物中心限月8月限は前営業日比20.1ドル高の3307.7ドルで取引を終了しました。マーケットオープン直後の3247ドルが底値となり、その後は一日を通してじわじわと上昇し、朝4時ごろには3300ドルを回復しました。
米相互関税上乗せ分の停止措置の期限を7月9日に控え、米国と貿易相手国との通商協議が進展するとの期待が高まっていることから、一時は金の売りが優勢となり3250.5ドルの安値を付ける場面がありました。しかし、米シカゴ地区購買協会が発表した景気指数が40.4と事前予想の42.5を下回り、1月以来の低水準となったことから、外国為替市場でドル指数が下落し、金の買い戻しが入りプラスサイドに回復しました。
先週、先々週と久しぶりに二週間連続で下落して終わった金相場ですが、過去の傾向を見ると二週間連続で陰線が続いた後は大きく上昇することが多いパターンとなっています。今回もそのような動きが期待されています。
NY株価はさらに上昇を続けており、この状況で金が上昇するというのは、金への根強い需要があることを示しています。トランプ大統領が連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長を批判し、利下げを強く要求していることが、株式と金両方の買い要因となっています。ゴールドマン・サックスが利下げ時期の見込みを12月から9月に前倒しにしたことも、株式と金の上昇の背景となっています。
銀価格は36.17ドル台で推移し、前日比0.62ドル(1.68%)の下落となりました。金価格の反発にもかかわらず、銀は調整的な動きが続いています。
プラチナ価格は1370.55ドル台で取引され、前日比8.55ドル(0.63%)の小幅上昇となりました。6月の大幅上昇の反動で調整が続いていましたが、構造的な供給不足問題は継続しており、長期的な上昇トレンドは維持されています。リース金利の高止まりと現物不足により、プラチナ市場のタイト感は依然として強い状況です。
パラジウムは1117.71ドル台で大幅下落し、前日比36.09ドル(3.13%)の下落となりました。プラチナ族金属(PGM)の中では最も下落幅が大きく、自動車産業における触媒需要の見通しや供給動向への懸念が影響している可能性があります。
世界最大規模の金ETF「SPDRゴールド・シェア」の現物保有量は、30日時点で前日比2.29トン減の952.53トンとなりました。価格上昇にもかかわらずETFからの資金流出が見られましたが、2024年12月末と比べ80.01トン増加しており、長期的な金需要の堅調さは維持されています。
貴金属セクター全体では、金の買い意欲の強さが際立つ一方で、各金属の個別要因により動きに差異が見られています。特に金については、二週間連続の下落後の反発という技術的な要因と、米経済指標の結果を受けたドル安というファンダメンタル要因が重なった上昇となっています。
技術分析面では、金価格は3300ドル台での推移が予想され、年初からの急激な上昇を考慮すると適切な調整後の反発とも評価できます。プラチナについては、6月の大幅上昇の反動で調整が続く可能性がありますが、長期的には2008年以来の高値圏での推移が期待されます。
今週は米独立記念日を控えており、市場参加者の減少によりボラティリティが高まる可能性があります。また、米相互関税上乗せ分の停止措置の期限が7月9日に迫っており、貿易関連のニュースが市場に影響を与える可能性があります。

 
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。