貴金属市況:2日のNY市場において、プラチナ族金属が大幅上昇、金も続伸
金:3345.66ドル(+8.41)<+0.25%>
銀:36.41ドル(+0.34)<+0.94%>
プラチナ:1415.38ドル(+61.42)<+4.54%>
パラジウム:1156.75ドル(+39.75)<+3.56%>
2日のNY貴金属市場では、プラチナ族金属(PGM)が大幅上昇し、金も続伸するなど、貴金属全体で堅調な動きが見られました。
金価格は続伸し、上昇が止まらない状況が続いています。現在3360ドルを超えるレベルまで上昇したものの、その後3350ドル台に調整する場面もありました。前日のADP雇用統計(全米民間雇用報告)で9.8万人増の予想に対して3.3万人減という信じられないような大外れの結果となったことが、金相場の上昇を支えました。
ADP雇用統計発表直後は一瞬売られる場面もありましたが、その後は全て買い戻され、その後は上昇が続きました。7月4日の独立記念日で市場が休場となるため、その前にショートポジションを取りたくないという市場参加者の心理も働いている可能性があります。
本来金曜日に発表される雇用統計(非農業部門雇用者数、NFP)が今晩21:30の発表となります。NFPの予想は11万人増となっていますが、前日のADP雇用統計がマイナスとなったことを考慮すると、もし今晩の数字もADP雇用統計と同様に米経済の停滞を示す数字になれば、ドル売り・金買いに拍車がかかる可能性があります。ただし、最近はADP雇用統計と本番の雇用統計の乖離が大きく、ADP雇用統計があまり先行指標になっていない状況もあります。
二週間連続で陰線(週初よりも週末の方が安い)で終わった後は大きく反発することが多いという過去の傾向通り、今週はまさにそのような展開となっています。前日1日のNY金先物中心限月8月限は前日比42.1ドル高の3349.8ドルで取引を終了し、一時3370.5ドルの高値を付けました。
プラチナ価格は1415.38ドル台で大幅上昇し、前日比61.42ドル(4.54%)の大幅上昇となりました。再び1400ドルを超えるレベルに達し、昨日の高値は1432.63ドルとなり、前回6月27日につけた1430ドルをわずかながら更新しました。
プラチナのリース金利は徐々に緩んできているものの、他のメタルと比べるとまだ断然に高いレベルにあります。しかし、価格は逆に上昇傾向を示しており、今回の上昇は一過性のものではない可能性があります。物が不足している状態は、それが解決されない限りなかなか元に戻らないということを示しています。
パラジウムは1156.75ドル台で大幅上昇し、前日比39.75ドル(3.56%)の大幅上昇となりました。プラチナと一緒に大きく上昇しており、プラチナの上昇により、パラジウムが再び代替として使われる可能性があることを示唆しています。
銀価格は36.41ドル台で推移し、前日比0.34ドル(0.94%)の小幅上昇となりました。貴金属全体の上昇に連れて小幅ながら上昇しています。
世界最大規模の金ETF「SPDRゴールド・シェア」の現物保有量は、1日時点で前日比4.3トン減の948.23トンとなりました。価格上昇にもかかわらずETFからの資金流出が続いていますが、2024年12月末と比べ75.71トン増加しており、長期的な金需要の堅調さは維持されています。
貴金属セクター全体では、プラチナ族金属の供給不足問題が深刻化しており、特にプラチナとパラジウムの上昇が顕著となっています。金についても、米経済指標の弱さを背景とした利下げ期待の高まりと、独立記念日前の市場心理が上昇要因となっています。
技術分析面では、金価格は3300ドル台から3360ドル台まで上昇し、上昇トレンドが継続しています。プラチナについては、1400ドル台を再び回復し、2008年以来の高値圏での推移が続いています。
今晩の米雇用統計発表と、7月4日の独立記念日による市場休場が、短期的な相場動向に影響を与える可能性があります。また、7月9日の米相互関税上乗せ分停止措置期限を控え、貿易関連のニュースにも注目が集まっています。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。






