貴金属市況:23日のNY市場において、金が関税合意を受けリスクオンで下落、プラチナのリースレートは改善
金:3388.77ドル(-34.77)<-1.01%>
銀:39.30ドル(+0.09)<+0.23%>
プラチナ:1420.41ドル(-5.59)<-0.39%>
パラジウム:1285.71ドル(+14.71)<+1.16%>
23日のNY貴金属市場では、日本との関税合意を受けたリスクオンの流れで金価格が大幅下落し、再び3400ドルを下回る展開となりました。一方、プラチナ市場では異常に高騰していたリースレートに改善の兆しが見えています。各金属の価格は日本時間15時15分現在の値となっています。
金価格は3388.77ドルで前日比34.77ドル(1.01%)の下落となりました。前日には3438ドルまで上昇する場面もありましたが、日本との関税合意がなされたことで、他の国々、特に中国との合意への楽観的な見方が広がりました。この関税問題の進展はリスクオンシナリオとして株式市場の大幅上昇を誘発し、金価格は売られる展開となりました。再び3200-3400ドルレンジに戻る可能性が懸念されます。
円建て金価格については、前日に史上最高値となる16199円を記録しましたが、ニューヨークでのドル建て金価格の下落により現在は15950円と約250円の下落となっています。
銀価格は39.30ドルで前日比0.09ドル(0.23%)の小幅上昇となりました。金価格と同様に下落しましたが、戻りは金よりも強く39ドル台を維持しています。この結果、金銀比価は86まで下落しており、銀の相対的な強さが際立っています。銀価格は40ドル台を意識した動きを見せている可能性があります。
プラチナ価格は1420.41ドルで前日比5.59ドル(0.39%)の小幅下落となりました。プラチナ市場では注目すべき変化が見られており、ようやくレンディング(貸出)が出てきた模様です。1ヶ月物のリースレートがマイナス10%でトレードされたとの情報があり、金曜日に記録したマイナス40%という異常な水準からは大幅に改善しています。金曜日の極端な数値は週末要因も絡んだ行き過ぎだった可能性が高いと考えられます。
ただし、実需家にとってはマイナス10%という水準は依然として非常に高いリースレートであり、今後この改善傾向が続くかどうかが注目されます。プラチナ市場の構造的な逼迫状態が根本的に解決されたわけではなく、引き続き慎重な監視が必要な状況です。
パラジウム価格は1285.71ドルで前日比14.71ドル(1.16%)上昇し、プラチナ族金属の中では唯一上昇となりました。プラチナのリースレート改善にも関わらず堅調な動きを見せています。
今回の金価格下落は、関税問題の進展によるリスクオンの流れが主因となっており、貴金属の安全資産としての需要が一時的に後退した形となります。ただし、金価格が再び3200-3400ドルレンジに戻るかどうかは、今後の関税交渉の進展や他の地政学的リスクの動向次第となりそうです。
プラチナ市場では、極端に高騰していたリースレートに改善の兆しが見えたことは市場にとって好材料ですが、根本的な供給制約の問題は残っており、今後の展開が注目されます。
銀については、金に対する相対的な強さを維持しており、金銀比価の低下が続けば、さらなる上昇の可能性も考えられます。40ドル台への挑戦が現実味を帯びてきている状況と言えるでしょう。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。






