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貴金属市況:29日のNY市場において、金は安値拾いで反発も上値重く、銀は50ドル目指す、プラチナは12年ぶり高値圏維持

                               
2025.10.30  貴金属市況

金:3942.36ドル(-23.48)<-0.59%>
銀:47.82ドル(+0.31)<+0.65%>
プラチナ:1600.05ドル(+18.35)<+1.16%>
パラジウム:1414.05ドル(+13.25)<+0.95%>

 

29日のNY貴金属市場では、金価格が反発したものの上値の重い展開となりました。金価格は日本時間15時15分現在3942.36ドルで前日比23.48ドル(0.59%)の下落となりました。銀は47.82ドルで前日比0.31ドル(0.65%)の上昇、プラチナは1600.05ドルで前日比18.35ドル(1.16%)の上昇となりました。パラジウムは1414.05ドルで前日比13.25ドル(0.95%)の上昇となりました。
29日の金先物取引では、NY金先物中心限月12月限が前日比17.6ドル高の4000.7ドルとなりました。前日の清算値が10月上旬以来約3週間ぶりに4000ドルの大台を割り込んだことから、短期間で急速に売られすぎたとの見方が広がり、安値を狙った買いが入りました。
今週に入ってからの金市場は、まさに激しい変動が続いています。週初めには4100ドル近辺で推移していましたが、その後急落が続き、火曜日の朝には一時3886ドルまで下落しました。その後は水曜日の夜には4030ドル近辺まで反発する展開となりました。
市場参加者の間では、3850ドルから4050ドルのレンジでの取引が当面続くとの見方が広がっています。この大きなレンジの中で、市場は神経質な動きを続けています。4000ドルという心理的な節目が引き続き重要なサポートラインとして機能しており、この水準を割り込んでも強い買い需要が入る状況が続いています。
ただし、上値は重い展開となっています。米中貿易摩擦の緩和期待を背景に、株式市場が取引時間中の最高値を更新する展開となりました。両国は貿易の枠組みで合意し、木曜日に予定されている習近平国家主席とトランプ大統領の首脳会談で協議される見通しです。この貿易協議の進展により、投資家のリスク回避姿勢が後退し、安全資産として買われてきた金には売りが出やすい状況となっています。
さらに、米連邦公開市場委員会の政策決定が金価格に影響を与えました。FRBは大方の予想通り、政策金利を0.25%引き下げることを決定しました。決定は賛成多数でしたが、景気やインフレの動向をめぐり、FRB内の見解が割れていることが明らかになりました。
パウエルFRB議長はFOMC後の記者会見で、12月の次回会合での追加利下げをめぐって「大きな意見の相違があった」と認めました。議長は「霧の中を運転しているときはどうするか。スピードを落とす」と述べ、データが戻ってくる可能性はあるものの、より慎重に動くことが理にかなっている可能性があると説明しました。
この発言を受けて、FRBが今後利下げに動きにくくなるとの見方が広がりました。その結果、米長期金利が上昇に転じ、金利を生まない資産である金は時間外取引でマイナス圏に沈む展開となりました。引け後の時間外取引では、金価格が3920ドル近辺まで下落する場面もありました。
このように、金市場は米中貿易交渉の進展による安全資産需要の後退と、FRBの利下げペース鈍化への警戒という二つの下押し要因に直面しています。ただし、4000ドルを下回る水準では引き続き強い買い需要が入っており、大幅な下落は限定的となっています。
銀価格は47.82ドルとなり、0.65%の上昇となりました。銀はアジアセッションで47.43ドルまで上昇し、週間安値の46.08ドルから反発を続けています。FRBの政策決定と米中貿易協議の進展を前に、トレーダーがポジションを調整する動きが見られました。
銀市場では、50ドルという重要な心理的節目が短期的な目標として意識されています。テクニカル分析では、銀が下降チャネルを上抜けた可能性が指摘されており、これはトレンド反転のシグナルとなる可能性があります。現在、価格は47.20ドルという重要なピボットレベルの上で推移しており、これは以前はレジスタンスとして機能していた水準です。
相対力指数は52付近で推移しており、弱気圧力が薄れつつあることを示しています。ローソク足のパターンを見ると、強気の包み足やコマ足が混在しており、新たな買い意欲が見られる一方で、勢いは慎重なものとなっています。
アナリストは、銀が47.60ドルを確実に上回って終値をつけることができれば、49.45ドルや50.84ドルといった以前の高値水準への道が開かれる可能性があると指摘しています。これらの水準は、銀が今年つけたスイングハイと一致しています。
一方、レジスタンス付近で拒絶される場合、価格は46.00ドルや44.95ドルに向けて押し戻される可能性があります。これらの水準では、以前のチャネルの下限がサポートとして機能すると見られています。
トレーダーにとって、47.60ドルを上回る水準でのロングエントリーが、有利なリスクリワード比を提供する可能性があります。目標価格は49.40ドルから50.80ドルの範囲で、ストップロスは46.80ドルを下回る水準に設定するのが適切とされています。ただし、46.00ドルを下回る場合は、強気のシナリオが無効となり、弱気派が依然としてコントロールを維持していることを示すことになります。
金と同様に、銀も米中貿易協議の進展により安全資産としての需要が後退しています。ただし、FRBが政策金利を4.25%から4.00%に引き下げることが予想されているため、低い利回りによって銀を保有する機会費用が減少し、短期的な魅力が高まる可能性があります。
銀は金よりも工業需要の影響を大きく受ける金属です。特に太陽光発電パネルや電気自動車などの分野で使用が増加しており、これらの産業需要が長期的な価格を下支えしています。ただし、工業金属としての側面が強いため、経済の先行きに対する懸念が高まれば、金よりも大きく下落する可能性もあります。
プラチナ価格は1600.05ドルで1.16%の上昇となりました。プラチナは12年ぶりの高値圏を維持しており、年初来の上昇率は80%を超える水準を保っています。10月16日には一時1725ドルまで上昇し、その後は調整局面に入りましたが、1600ドル台での底堅い動きが続いています。
プラチナ市場では、1605ドルを上回って維持することができれば、強気の攻勢が活性化する可能性があると見られています。その場合、まず1665ドルを目標とし、その後1695ドルの抵抗線に到達する可能性があります。一方、現在のサポートを下回る場合は、1440ドルまで追加的な下落が続く可能性があります。
Metals Focusが10月25日に発表した年次貴金属投資レポートによると、プラチナの強気相場は2026年まで継続する見通しです。同社は、プラチナの供給不足が継続し、2025年は3年連続となる41万5000オンスの物理的供給不足を予測しています。
プラチナの鉱山生産は前年比6%減少する見通しで、これは長年の投資不足により新規プロジェクトがほとんど立ち上がらない中で、構造的な減少が進んでいることを反映しています。南アフリカでは設備の故障や豪雨が生産を混乱させており、北米では事業再編が進行中です。
需要面では、全体として4%減少する見通しですが、これは主にガラスと自動車セクターの生産低下によるものです。ただし、中国でのジュエリー需要が大幅に増加しており、金価格の高騰を受けてプラチナジュエリーがより魅力的な代替品となっています。また、中国と米国でのプラチナ上場投資商品への投資フローも、今年の主要な需要要因となっています。
2026年についてもプラチナの供給不足は継続し、48万オンスに拡大する見通しです。鉱山供給は2%減少し、12年ぶりの低水準(2020年を除く)となる見込みです。一方、需要は産業用途、特に中国のガラスと化学セクターからの需要増加により1%回復すると予想されています。
Metals Focusは、2026年のプラチナ平均価格を1670ドルと予測しており、これは前年比34%の上昇となります。ただし、自動車と宝飾品セクターからの需要は縮小する可能性があると警告しています。電動化へのトレンドは減速しているものの、依然としてプラチナ需要を侵食すると予想されており、特に触媒コンバーター製造業者がよりコスト効率の高いパラジウムに戻すにつれて、影響が出る可能性があります。
パラジウム価格は1414.05ドルで0.95%の上昇となりました。年初来では依然として約50%の上昇を記録していますが、プラチナと比較すると上昇率は控えめとなっています。
Metals Focusはパラジウムについてより弱気な見方を示しています。同社は、2025年第4四半期のパラジウム価格が平均1350ドルとなり、2026年第4四半期までに1150ドルに下落すると予測しています。パラジウム市場は過去数年間物理的な供給不足の状態にありましたが、その不足幅は2024年の56万6000オンスから2025年には36万7000オンスに縮小し、2026年にはさらに17万8000オンスまで縮小する見込みです。
プラチナと同じ構造的問題がパラジウムの鉱山供給にも影響を及ぼしており、2026年には3%減少する見通しです。ただし、リサイクル活動の回復により二次供給が10%増加すると予測されています。全体として、パラジウムの総供給は2026年に1%増加する見込みです。一方、自動車セクターからの需要減少により、パラジウム需要は1%強減少すると予想されています。
貴金属市場全体として、金は米中貿易協議の進展とFRBの慎重な利下げ姿勢という二つの要因により、当面は3850ドルから4050ドルのレンジで推移する可能性が高いと見られています。銀は工業需要の強さを背景に、50ドルの心理的節目を目指す展開が続くと予想されています。
プラチナは供給不足の継続と構造的な需給逼迫を背景に、中長期的な上昇トレンドが維持される見通しです。一方、パラジウムは自動車セクターの需要減少により、2026年にかけて調整局面が続く可能性があります。
今後の注目点は、米中首脳会談の成果、FRBの12月会合での政策判断、そして年末に向けた投資家のポジション調整の動きです。これらの要因が、短期的な価格変動を左右することになるでしょう。
金銀パラジウム合金の歯科金属をお持ちの方にとって、現在の状況は慎重な判断が求められる時期です。金価格は3942.36ドルと、依然として歴史的な高値圏にありますが、短期的には3850ドルから4050ドルのレンジ内での変動が続く見通しです。米中貿易協議の進展やFRBの慎重な利下げ姿勢により、短期的な上値は限定的となる可能性があります。ただし、構造的な需要要因は依然として継続しており、大幅な下落のリスクは低いと見られています。銀価格は47.82ドルと、50ドルの心理的節目に近づいています。テクニカル分析では、47.60ドルを上回れば49ドルから50ドル台への上昇が見込まれる一方、46ドルを下回れば調整が深まる可能性があります。パラジウム価格は1414.05ドルと、年初来で約50%上昇した水準を維持していますが、2026年にかけては下落が予想されています。金銀パラジウム合金全体として、現在の価格水準は歴史的に見れば十分に高い水準にあります。短期的な価格変動のリスクを避けたい場合は、現在の水準での売却も選択肢の一つです。一方、プラチナの比率が高い合金の場合は、プラチナの強気相場が2026年まで継続する見通しであることから、もう少し様子を見ることも考えられます。市場は当面、レンジ相場での神経質な動きが続くと予想されており、ご自身の状況に応じた適切なタイミングでの判断が重要となります。

 
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。