貴金属市況:6日のNY市場において、金は4000ドル中心のレンジ継続、中国が金保管ハブ目指す、銀と銅が米重要鉱物に
金:3982.27ドル(+5.60)<+0.14%>
銀:48.26ドル(-0.05)<-0.10%>
プラチナ:1552.00ドル(-14.50)<-0.93%>
パラジウム:1387.80ドル(-38.39)<-2.69%>
6日のNY貴金属市場では、金価格が小幅上昇となり、日本時間15時15分現在3982.27ドルで前日比5.60ドル(0.14%)の上昇となりました。銀は48.26ドルで前日比0.05ドル(0.10%)の小幅下落、プラチナは1552.00ドルで前日比14.50ドル(0.93%)の下落となりました。パラジウムは1387.80ドルで前日比38.39ドル(2.69%)の大幅下落となりました。
6日の金先物取引では、NY金先物中心限月12月限が前日比1.9ドル安の3991ドルとなりました。金価格は6日も激しい変動が続きました。3967ドルで取引を開始し、上昇を続けて夕方4時過ぎには4000ドルを超え、21時には4019ドルまで上昇しました。しかし、その後は急落し、3968ドルと東京オープンとほぼ同じ水準まで下落した後、再び3995ドルまで上昇するなど、激しい値動きとなりました。
米政府機関の一部閉鎖や関税政策をめぐる不透明感から、安全資産としての金への買いが先行し、一時4028.7ドルまで上昇する場面がありました。しかし、その後は株式市場の下落を受けて金市場にも手仕舞い売りが入り、上げ幅を削る展開となりました。
この4000ドルを中心としたレンジ取引は、当面続く見通しです。市場参加者の間では、3900ドルに近づく場面が押し目買いの機会として認識されています。
6日、中国に関する重要なニュースが報じられました。Bloombergは、中国がロンドンやニューヨークのように、海外の中央銀行の金を保管するハブになる方針を明らかにしたと報じました。その最初の国としてカンボジアの名前が挙がっています。カンボジア中央銀行は54トンの金を保有しており、これは同国の外貨準備の25%に相当します。深圳にある上海金交易所の倉庫に金を預けることが検討されているとのことです。
カンボジアの対外債務の3分の1が中国であることを考えると、この動きは理解できるものです。中国が、ロンドンやニューヨークのような中央銀行の金保管ハブになれるかどうかは不透明ですが、西側諸国、特にトランプ政権との関係が緊張しているBRICS+の国々にとっては、十分に検討に値する選択肢となる可能性があります。
この動きは、世界の多極化、そして金市場の多極化が進んでいることを示しています。従来、ロンドンとニューヨークが中央銀行の金保管の中心地でしたが、中国が第三の極として台頭する可能性があります。
また、6日にはFinancial Timesが、米国が銀と銅を重要鉱物に指定したと報じました。これを受けて銀価格は一時的に上昇しましたが、大きな反応には至りませんでした。銀と銅はともに産業にとって必須の金属であり、需給構造を考えると長期的には価格上昇が避けられないとの見方が広がっています。
銀価格は48.26ドルとなり、0.10%の小幅下落となりました。テクニカル分析では、銀は49.35ドルから49.40ドルの供給ゾーンを突破するのに苦戦しています。このレベルは、10月につけた史上最高値からの調整下落の38.2%フィボナッチ・リトレースメント水準付近にあります。この抵抗線を突破できないことが、弱気派に有利に働いています。
ただし、日足チャートの指標が中立であることから、47.00ドルを明確に下回るまでは新たな弱気の賭けを置くのは慎重になるべきだとされています。47.00ドルを下回れば、46.45ドルの中間サポート、さらには46.00ドルの節目、そして10月の安値である45.75ドル近辺を再テストする可能性があります。
一方、上値については、アジアセッションの高値である48.55ドルから48.60ドル付近が当面の抵抗線となる可能性があります。これを上抜ければ49.00ドルを回復する可能性があります。さらに上昇すれば、49.35ドルから49.40ドルの付近で上値が抑えられる可能性があります。この水準を持続的に上抜ければ、強気派に有利な展開となります。
プラチナ価格は1552.00ドルで0.93%の下落となりました。パラジウムとともに、プラチナグループメタルは6日、軟調な展開となりました。
パラジウム価格は1387.80ドルで2.69%の大幅下落となりました。電気自動車への移行が進む中、ガソリン車の触媒に使用されるパラジウムの需要減少懸念が価格を下押ししています。ただし、供給面での制約は依然として継続しており、大幅な下落は限定的との見方もあります。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。






