貴金属市況:7日のNY市場において、金は史上最長の米政府閉鎖で4000ドル回復、銀が米重要鉱物に正式指定、中国がPGM先物承認
金:4000.63ドル(-1.37)<-0.03%>
銀:48.37ドル(-0.11)<-0.23%>
プラチナ:1555.55ドル(+8.75)<+0.57%>
パラジウム:1386.39ドル(-9.00)<-0.64%>
7日のNY貴金属市場では、金価格が小幅下落となり、日本時間15時15分現在4000.63ドルで前日比1.37ドル(0.03%)の下落となりました。銀は48.37ドルで前日比0.11ドル(0.23%)の下落、プラチナは1555.55ドルで前日比8.75ドル(0.57%)の上昇となりました。パラジウムは1386.39ドルで前日比9.00ドル(0.64%)の下落となりました。
7日の金先物取引では、NY金先物中心限月12月限が前日比18.8ドル高の4009.8ドルとなりました。米政府機関の一部閉鎖の長期化が米経済活動に及ぼす影響が懸念される中、安全資産として金が買われ、4000ドルの節目を回復する展開となりました。
金市場は急落後のレンジ相場に入って2週間が経過しましたが、この状況が継続しています。まさに4000ドルを中心とした動きとなっており、これはしばらく続く見通しです。先週は高値4030ドル、安値3928ドルと、全体のレンジが約100ドルとなり、4000ドルをはさんでの動きが続きました。週初と週末がほぼ4000ドルとなり、このレンジ相場を象徴する展開でした。
市場では、このレンジでの強気と弱気の綱引きが継続する見通しです。短期筋のポジション調整と、4000ドル超えでのショート売り、そして下値3900ドル近辺での長期投資家による買い増しが、レンジの上下に構えている状況です。
米政府の閉鎖は史上最長となっており、米国の経済指標やCFTCの先物ポジションデータも全く公表されない中、市場参加者は慎重な姿勢を続けています。この不透明な状況下では、大胆な取引は難しい状況です。
ただし、長期投資家にとっては、レンジの下限である3900ドルに近づく場面が買い増しの機会として認識されています。これまで一方的な上昇相場で買えなかった分、現在のレンジ相場は確実に買い増しを進める時期と捉えられています。
現在のレンジでの底堅さを見ると、3900ドルを大きく割り込む可能性は低いとの見方が優勢です。注目すべきは、上海金がロンドン金に対して大きなディスカウントから、ほぼパーもしくはプレミアムへと変化していることです。これは、中国の投資家も買いに回ってきていることを示しています。
7日、米国が銀を重要鉱物に正式指定したことが大きなニュースとなりました。米国地質調査所が11月6日に発表したこの決定は、銀の役割を単なる貴金属から戦略的産業資産へと再定義するものです。この指定により、防衛、再生可能エネルギー、先端技術分野における銀の重要性が公式に認められました。
重要鉱物への指定により、政府による備蓄プログラム、税制優遇措置、国内生産者への投資支援、新規鉱山プロジェクトの許可手続きの合理化などが期待されています。また、リサイクル技術への研究開発資金も提供される見込みです。
銀価格は48.37ドルとなり、0.23%の小幅下落となりました。テクニカル分析では、銀は重要なサポートゾーンである46.90ドルから反発し、48.40ドル付近で取引されています。9月から続く上昇トレンドラインが支えとなっており、テクニカル面での安定性を示しています。
当面の抵抗線は49.30ドル付近にあり、この水準を突破して維持できれば、50.87ドル、さらには52ドルへの上昇が視野に入ります。一方、48.10ドルを下回れば、46.90ドルの重要なトレンドラインサポートを再テストする可能性があります。
中国は、プラチナとパラジウムの先物とオプション取引の登録を承認しました。中国証券監督管理委員会は11月8日、広州先物取引所に対してこれらの金属の先物およびオプション取引の円滑な開始を監督すると発表しました。具体的な開始日は明らかにされていませんが、この動きは中国が国内価格ヘッジメカニズムを提供しようとしていることを示しています。
2021年に設立された広州取引所は、主にグリーンエネルギー関連製品に焦点を当てており、昨年7月にこの計画を発表していました。プラチナとパラジウムの価格は今年、供給逼迫により急騰しており、アナリストは供給制約、関税の不確実性、金からの投資需要のシフトを理由に、2026年の価格予測を引き上げています。
プラチナ価格は1555.55ドルで0.57%の上昇となりました。パラジウム価格は1386.39ドルで0.64%の下落となりましたが、中国での先物取引開始により、今後の価格形成メカニズムに変化が生じる可能性があります。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。






