貴金属市況:4日のNY市場、金は4200ドル周辺で様子見、来週のFOMCに注目
金:4210.78ドル(+30.58)<+0.73%>
銀:57.18ドル(+0.03)<+0.05%>
プラチナ:1657.05ドル(+10.05)<+0.61%>
パラジウム:1447.94ドル(+2.94)<+0.20%>
4日の貴金属市場では、日本時間15時15分現在、金は4210.78ドル(前日比+0.73%)、銀は57.18ドル(+0.05%)、プラチナは1657.05ドル(+0.61%)、パラジウムは1447.94ドル(+0.20%)となりました。
金価格は4200ドル周辺での動きが続いています。来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、0.25%の利下げはほぼ織り込み済みで、市場の関心はパウエル議長の会見に集まっています。米雇用情勢の悪化を受けて利下げ観測が強まり、NY金先物中心限月2月限は前日比10.5ドル高の4243.0ドルとなりました。現在、来週の利下げ確率は89%と、1週間前の71%から上昇しています。短期筋の利食い売りと下がったところでの長期筋の買いが今の動きの背景にあり、多くの投資家は様子見姿勢となっています。
ドイツ銀行は最新のコモディティレポートで、2026年の金価格予想を4450ドルに引き上げました。同行は中央銀行の金購入が2025年の853トンから2026年には1053トンに増加すると予想しています。特に中国人民銀行が現在の金購入サイクルの主要な買い手となっており、その行動が市場全体に影響を与えています。また、4年間の資金流出後、金上場投資信託への資金流入が再開し、2026年には大幅に増加する見込みです。供給面では、リサイクル供給が過去のピークを大きく下回り、鉱山生産も制約を受けているため、金リース料率が上昇しています。
銀価格は58.98ドルの史上最高値をつけた後、利食い売りが優勢となり、一時56ドル台まで下落しました。現在は57ドル台を回復しています。年初来約100%の上昇を記録した銀ですが、1日に1〜2ドルの値動きがあり、ボラティリティが高い状態が続いています。銀は58.90ドルのレジスタンスをブレイクできず、現在はフィボナッチ23.6%の56.47ドルを巡る攻防となっています。
メタルズ・フォーカスのレポートによると、インド準備銀行(RBI)が来年4月からクレジットの担保として銀を認めると発表したことで、インドの銀需要が盛り上がっています。11月に正式な発表がありましたが、年初から準備が進められており、それが今年のインドの大量の銀購入の背景となっています。10月のインドの銀輸入額は27億ドルに達し、昨年同期の4.3億ドルを大幅に上回りました。10月にリース料率が一時1ヶ月物で30%を超えた背景には、インドの買いも大きな要因となっています。RBIの担保制度が正式に確立されることで、インドの地方部や低所得者層の銀投資が加速することが予想されます。ドイツ銀行は2026年の銀価格を55.1ドルと予想し、ETF設定後のデータで最も逼迫した純残高になるとしています。
プラチナ・パラジウム市場では、米国の重要鉱物に関する通商法232条調査の行方が注目されています。4月に開始された調査の報告書は10月中旬に大統領に提出されたとみられ、90日以内に対応が決定されます。世界プラチナ投資協議会(WPIC)の基本シナリオでは、PGM(白金族)への関税や輸入割当は発動されない見込みですが、不確実性は残ります。関税懸念からCME倉庫のプラチナ在庫は年初の27万オンスから現在62.4万オンスに増加しています。ドイツ銀行は2026年のプラチナ価格を1735ドルと予想し、供給の約13%に相当する構造的な供給不足が続くとしています。
金銀パラジウム合金の歯科金属をお持ちの方にとって、現在の市況は引き続き好ましい展開です。金は来週のFOMCでの利下げ期待と中央銀行の継続的な購入で支えられています。銀はインドの新たな担保制度による需要増で供給逼迫が続く見通しです。ドイツ銀行は2026年に金4450ドル、銀55.1ドル、プラチナ1735ドルと強気の見通しを示しています。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。






