貴金属市況:11日のNY市場、銀は64ドル突破で史上最高値更新、金も円建てで新高値
金:4284.77ドル(+74.39)<+1.77%>
銀:63.66ドル(+1.89)<+3.06%>
プラチナ:1706.05ドル(+58.28)<+3.54%>
パラジウム:1492.80ドル(+19.67)<+1.34%>
11日のNY貴金属市場では、金・銀・プラチナ・パラジウムは全て上昇しました。
NY金先物中心限月2月限は前日比88.3ドル高の4313.0ドルで取引を終えました。米労働省が発表した新規失業保険申請件数(12月6日までの1週間)は23万6000件と、前週から4万4000件増加し、約4年半ぶりの大幅増となり、事前予想の22万件も上回りました。これを受けて外国為替市場でドル指数が下落し、金の買いが優勢となりました。また、米長期金利が下落したことも金相場を押し上げる要因となりました。
円建ての金価格は12月1日につけた歴史的高値21297円を更新し、21426円の新高値をつけました。ドル建ての金価格は10月20日の高値4381.21ドルまであと約100ドルとなっています。
銀価格は急騰を続け、日中最高値64.2062ドルをつけ、史上最高値を更新しました。銀は10日間で53ドルから64ドルへと11ドルの上昇となりました。10日に60ドルを超えてからわずか2日で64ドルを突破し、年初来の上昇率は122%となっています。
世界の銀市場は5年連続の供給不足が続いています。銀協会によると、2025年の世界の銀の供給不足は約1億1700万オンス(約3660トン)と、近年で最大級の規模になる見通しです。鉱山生産量は年間約8億1300万オンスでほぼ横ばいとなっており、グリーンテクノロジーや産業用途からの旺盛な需要に対応できていません。銀が米国地質調査所の重要鉱物リストに追加されたことも、供給不安を高める要因となっています。
銀相場の上昇には、短期筋の参入により上昇スピードが加速している側面もあります。中国で唯一の純粋な銀ファンドであるUBS SDIC銀先物ファンドは現在、原資産の価値より約12%高いプレミアムで取引されており、投機的な関心の高まりを示しています。
金ETF(SPDRゴールド・シェア)の現物保有量は11日時点で前日比4.01トン増の1050.83トンとなりました。2024年12月末と比べると178.31トン増加しています。世界金協会によると、金ETFの保有量は12月の最初の6日間で11.9トン増加し、3943.7トンとなりました。年初来の増加は724.9トンで、これは世界の鉱山生産量の約20%に相当します。
一方、銀やプラチナのリース(貸出)レートが高止まりしており、これらの金属の需給が逼迫していることを示しています。銀は11月末以降13.8%上昇、プラチナは1.6%上昇、金は1.3%の上昇にとどまりました。銀が他の貴金属を大きくアウトパフォームする展開が続いています。
金銀パラジウム合金の歯科金属をお持ちの方にとって、現在の市況は大変好ましい状況です。銀は年初来で2倍以上に上昇し、金も円建てで史上最高値を更新しました。全ての貴金属が揃って上昇する展開となっています。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。






