貴金属市況:18日のNY市場、金は米CPI発表後に史上最高値更新も利益確定売りで反落、プラチナは2000ドルの大台に接近
金:4333.98ドル(+0.98)<+0.02%>
銀:65.54ドル(-0.86)<-1.29%>
プラチナ:1925.96ドル(-29.44)<-1.51%>
パラジウム:1703.82ドル(+40.82)<+2.46%>
18日のNY貴金属市場では、金とパラジウムは小幅に上昇、銀とプラチナは下落しました。
NY金先物中心限月2月限は前日比9.4ドル安の4364.5ドルで取引を終えました。米労働省が発表した11月の消費者物価指数(CPI)は前年比2.7%と、市場予想の3.1%を大きく下回りました。この結果を受けて金は一時4409.5ドルまで急騰し、中心限月の最高値を更新しましたが、その後は利益確定売りに押され、上げ幅を縮小してマイナス圏に転じました。なお、10月と11月のCPIデータが欠落していることから、数値の信頼性について議論が生じています。
プラチナは引き続き力強い動きを見せています。今月だけで18%上昇し、一時1935ドルまで上昇して2000ドルの大台に接近しました。年初来では約107%の上昇となっています。世界プラチナ投資協議会(WPIC)は、2025年の市場供給不足を85万オンスと予測しており、これは3年連続の構造的供給不足となります。南アフリカは世界のプラチナ生産の70~80%を占めますが、洪水や設備の故障による計画外のメンテナンスが生産を圧迫しています。また、リサイクル供給も低迷が続いています。
中国での需要も顕著です。世界プラチナ投資協議会によると、中国でのプラチナ地金・コイン投資需要は今年41.8万オンスに達する見込みです。さらに、11月27日に広州期貨交易所(GFEX)でプラチナ・パラジウム先物取引が開始されて以来、中国の投資家から急激に資金が流入しています。三菱の貴金属チームは「これが単なる投機的な上昇であれば売りが殺到するはずだが、そうなっていない。強固なファンダメンタルズに支えられた長期視点の確信度の高い買いが継続している」と分析しています。ただし、取引所は過熱感を警戒し、投資家のポジション制限を500ロットに引き下げると発表しました。
パラジウムも1703ドルまで上昇し、年初来で約85%の上昇となりました。PGM(白金族金属)全体の上昇要因として、関税懸念による金属の米国への移動、構造的な供給不足、そして金価格上昇に伴う投資家の資金ローテーションが挙げられています。CMEグループのプラチナ先物の1日平均出来高は第3四半期に22%増加し、3万8000契約に達しました。10月24日にはプラチナ・オプション契約が過去最高の9500契約を記録しました。
銀は65ドル台で推移し、高値圏を維持しています。年初来の上昇率は約124%です。
金ETF(SPDRゴールド・シェア)の保有量は引き続き1050トン台を維持しています。
金銀パラジウム合金の歯科金属をお持ちの方にとっては、引き続き極めて良好な市況環境です。プラチナが年初来で2倍以上、パラジウムも約85%上昇しており、売却を検討される良いタイミングと言えるでしょう。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。






