貴金属市況:26日のNY市場、金・銀ともに史上最高値更新後に乱高下、記録的なボラティリティ
金:5032.18ドル(-38.41)<-0.76%>
銀:105.49ドル(-2.01)<-1.87%>
プラチナ:2631.95ドル(-199.89)<-7.06%>
パラジウム:1992.00ドル(-68.68)<-3.33%>
26日の貴金属市場では、金・銀・プラチナ・パラジウムの全てが下落しました。
NY金先物中心限月2月限は前日比102.8ドル高の5082.5ドルで取引を終え、清算値ベースで最高値を更新しました。しかし、日中は激しい乱高下となり、25日には一時5110.50ドルの歴史的高値を付けた後、4989ドルまで急落する場面もありました。1日の取引レンジが120ドルを超える極めて大きな値動きとなりました。
銀の値動きはさらに激しいものでした。25日の取引では安値102.41ドルから高値117.69ドルまで、15ドル以上の値幅を記録しました。これは記録上最大級の1日の変動幅と見られています。銀は110ドル台まで急騰し史上最高値を更新しましたが、その後大きく調整する展開となりました。
中国からの資本逃避が銀急騰の一因と指摘されています。不良債権を抱えた銀行システムへの不安から、中国の家計が銀行預金から実物資産へと資金を移していると報じられています。上海の銀価格はCOMEXに対して大幅なプレミアムで取引されており、需給の逼迫が続いています。
プラチナは2860ドル台の史上最高値を更新した後、大きく調整しました。過去3か月で81%上昇し、長年のレンジ相場を明確に突破しています。中国の旺盛な需要と構造的な供給不足が価格を押し上げています。
市場では利益確定売りと押し目買いが交錯しています。金のテクニカル指標はRSIが78と買われ過ぎの水準にあり、短期的な調整リスクが意識されています。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利下げ観測やドル安、地政学的リスク、中央銀行の買いなど、ファンダメンタルズは依然として強気材料が揃っています。中国人民銀行は14か月連続で金を買い増しています。
今週はFOMC会合が開催され、水曜日に政策金利が発表されます。金利据え置きが予想されていますが、パウエル議長の発言が今後の金価格の方向性を左右する可能性があります。
金銀パラジウム合金の歯科金属をお持ちの方にとっては、ボラティリティは高いものの全てのメタルが歴史的高値圏にあり、売却を検討する好機といえます。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。






