貴金属市況:29日のNY市場において、金は大幅上昇、銀・プラチナ・パラジウムは反落
金:5381.41ドル(+119.82)<+2.28%>
銀:115.89ドル(-3.13)<-2.63%>
プラチナ:2644.42ドル(-142.15)<-5.10%>
パラジウム:2003.96ドル(-97.04)<-4.62%>
29日のNY貴金属市場では、金は大幅上昇、銀・プラチナ・パラジウムは下落しました。
金価格は前日の急騰の流れを引き継ぎ、一時5594ドルまで上昇してドル建て・円建てともに歴史的高値を更新しました。28日にはNY金先物中心限月が前日比221ドル高の5303.6ドルで引け、トランプ大統領がイランの核開発問題を巡り「次の攻撃ははるかに甚大なものになる」と警告したことで、地政学的リスクの高まりから買いが優勢となりました。国内の税込み小売価格も3万円を大きく超え、昨年9月に2万円を超えてからわずか4か月で1万円上昇した形となっています。
一方で、同日引け後に開かれた米連邦公開市場委員会(FOMC)では金利据え置きが決定され、将来的な利下げ時期について明確な見通しは示されませんでした。ドルは複数年来の安値に沈んでおり、政府閉鎖懸念や連邦準備制度理事会(FRB)への政治圧力、関税を巡る不透明感が背景にあります。
銀価格は前日からの急騰後に調整の動きが見られました。28日には銀ETFのSLVが通常の15倍に当たる400億ドル相当の出来高を記録し、過熱感が指摘されています。UBSは銀価格が100ドルを超えたことで割高感が出ていると警告し、短期目標を105ドルとしながらも長期予測は85ドルとしています。また、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)は銀・プラチナ・パラジウムの証拠金を引き上げており、新基準は28日の取引終了後から適用されています。
銀のリース金利(借入金利)は低下傾向にあり、先物価格が現物に対して大幅に割高となっている中、現物買い・先物売りの裁定取引が活発化していることがその一因とされています。
プラチナとパラジウムは利益確定売りに押されて大幅反落となりました。証拠金引き上げの発表も重しとなった模様です。
歯科金属に使われる金銀パラジウム合金をお持ちの方にとっては、金価格が歴史的高値圏にある今、売却を検討する好機かもしれません。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。






