貴金属市況:5日のNY市場において、金・銀・プラチナ・パラジウムがそろって下落
金:4820.88ドル(-91.05)<-1.85%>
銀:74.20ドル(-3.80)<-4.87%>
プラチナ:2023.91ドル(-61.19)<-2.93%>
パラジウム:1660.90ドル(-39.10)<-2.30%>
5日のNY貴金属市場では、金・銀・プラチナ・パラジウムがそろって下落しました。
特に銀の下げが目立ち、2日間の回復分を帳消しにする大幅下落となりました。下落の発端は上海期貨交易所(SHFE)での大量売りでした。朝方は上昇していた銀相場ですが、東京時間10時過ぎから下げが加速し、90ドル台から75ドル付近まで急落しました。SHFEは後に、取引数量制限に違反した6口座を凍結したと発表しており、大規模な売り仕掛けがあったとみられています。
中国の富豪トレーダーが約450トン(3万契約)相当の銀ショートポジションを構築していることが報じられており、先週からの下落で約20億元(約2.88億ドル)の含み益を得ているとされています。このトレーダーは金相場の上昇で約30億ドルの利益を上げた後、銀の下落に賭けているとのことです。
アナリストは今回の下落について、レバレッジをかけたポジションの大規模な解消による「フィードバック効果」と指摘しています。次期米連邦準備制度理事会(FRB)議長に指名されたケビン・ウォーシュ氏を巡る金融政策の不確実性も、投資家心理を悪化させています。
SHFEは銀先物の値幅制限を19%に、一般ポジションの証拠金を21%に引き上げました。また、広州期貨交易所もプラチナとパラジウム先物の値幅制限を20%、証拠金を22%に変更しています。
銀のリース金利(借入金利)は、先週ほぼ0%だったところから6%超まで急上昇しています。これは投資家が先物のロングポジションを解消したことで、トレーダーが現物を売り戻した結果とみられます。
金銀比価(金価格を銀価格で割った値)は先週の43から66まで急上昇しました。プラチナと金のスプレッド(価格差)は2800ドルを超えて史上最大となっています。銀やプラチナと比較すると、金の堅調さが際立っています。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。






