貴金属市況:18日のNY市場において、金・銀・プラチナは大幅反発、パラジウムは横ばい
金:4978.35ドル(+47.86)<+0.97%>
銀:77.29ドル(+1.95)<+2.59%>
プラチナ:2085.53ドル(+39.85)<+1.95%>
パラジウム:1716.96ドル(-1.59)<-0.09%>
18日のNY貴金属市場では、金・銀・プラチナは大幅に反発、パラジウムは横ばいとなりました。
18日のNY金先物中心限月4月限は前営業日比103.6ドル高の5009.5ドルで取引を終えました。取引レンジは4868.5〜5031.9ドル。前営業日に大きく下落した反動で安値拾いの買いが入ったことに加え、米ニュースサイト「アクシオス」がトランプ政権とイランの大規模な軍事衝突が「間もなく始まる可能性がある」と報じたことが買い材料となりました。CNNも米国とイスラエルが数日以内に合同でイランを攻撃する可能性を伝え、地政学的リスクの高まりが安全資産としての金の需要を押し上げました。
一方、火曜日にジュネーブで行われた米国とイランの核協議の第2ラウンドでは、仲介役のオマーン外相が「共通目標の特定に向けて良い進展があった」と述べ、一定の前進が見られました。軍事緊張と外交進展が交錯するなか、今後の展開が引き続き注目されます。
銀は前営業日比4.058ドル高の77.598ドルと大幅に反発しました。中国では上海先物取引所(SHFE)や上海黄金取引所(SGE)の銀在庫がここ10年以上の低水準にまで減少しており、受渡し期限の近い限月の価格が先物を大幅に上回る過去最大規模の逆ザヤが発生しています。銀協会は2026年も約6700万オンスの供給不足を見込んでおり、6年連続の構造的な赤字が続く見通しです。一方、貴金属メーカーのヘレウスは太陽光発電業界で銀の使用量削減が加速していると指摘しました。銀ペーストが太陽電池コストの最大30%を占めるなか、銅への代替技術の開発が進んでおり、太陽光セクターからの銀需要は今年減少に転じる可能性があります。
プラチナは前営業日比94.6ドル高の2112.90ドルと大幅に反発しました。
この日は1月のFOMC議事要旨が公表されました。FRBは1月の会合で3回連続利下げの後に据え置きを決定しており、今後のデータ次第との姿勢を示していました。公表された議事要旨ではインフレが高止まりした場合の利上げの可能性にも言及があり、タカ派的な内容と受け止められています。
旧正月で中華圏の市場が引き続き休場しており、薄商いのなか値動きの大きい展開が続いています。サクソバンクのアナリストは「旧正月の休場は、最近の価格上昇がいかにアジアの参加者に依存していたかを浮き彫りにした」と指摘しています。
歯科金属に使われる金銀パラジウム合金をお持ちの方は、金が5000ドル台を回復した今、売却を検討されるのも一つの選択肢かもしれません。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。






