貴金属市況:25日のNY市場において、金は反発、銀・プラチナは大幅続伸、パラジウムは小幅下落
金:5156.20ドル(-34.51)<-0.66%>
銀:88.72ドル(-2.03)<-2.24%>
プラチナ:2295.34ドル(+23.34)<+1.03%>
パラジウム:1805.00ドル(-5.90)<-0.33%>
25日のNY貴金属市場では、金は反発、銀・プラチナは大幅に続伸、パラジウムは小幅に下落しました。
25日のNY金先物中心限月4月限は前営業日比49.9ドル高の5226.2ドルで取引を終えました。取引レンジは5135.9〜5237.3ドル。トランプ大統領は24日の一般教書演説で関税政策の継続を表明し、連邦最高裁が違憲と判断した相互関税に代わる措置として全世界からの輸入品に一律10%の関税を発動しました。21日にはこの税率を15%に引き上げると表明しており、米貿易政策を巡る不確実性とインフレへの影響が懸念されるなか、安全資産としての金の買いが優勢となりました。ドル安も金の支援材料となったほか、イラン情勢を巡る警戒感も引き続き上げ幅を拡大させました。
プラチナがこの日の主役となりました。NY先物4月限は前営業日比144.4ドル高の2331.70ドルと大幅に続伸しました。プラチナと金の価格差が史上最大の約3000ドルに拡大したことで割安感に注目が集まり、特に中国の広州期貨交易所(GFEX)の取引開始と同時に急騰する場面がありました。GFEXは昨年末に開設された中国初のプラチナ先物取引プラットフォームで、中国のプラチナ輸入依存度は消費量の95%を超えています。水素燃料電池や排ガス触媒など新エネルギー関連の実需に支えられ、中国勢の積極的な買いがプラチナ相場を押し上げました。
銀は前営業日比3.5ドル高の91.63ドルと大幅に続伸しました。中心限月は3月限から5月限に移行しています。中国の上海先物取引所および上海黄金取引所の銀在庫がここ10年以上の最低水準にあり、受渡し期限の近い限月に過去最大規模の逆ザヤが発生するなど、現物不足が続いています。COMEX3月限銀の建玉は順調に5月限へのロールオーバーが進んでおり、3月限は14,196枚減少、5月限は5,358枚増加しました。
世界最大の金ETF「SPDRゴールド・シェア」の現物保有量は25日時点で前日比3.43トン増の1097.62トンとなりました。2024年12月末から225.1トンの増加で、機関投資家の金への資金流入が加速しています。
歯科金属に使われる金銀パラジウム合金をお持ちの方は、金・銀・プラチナいずれも高値圏にある今、売却をご検討されるには良い時期かもしれません。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。






