貴金属市況:13日のNY市場において、PCE高止まりとドル高を受けて貴金属は大幅続落
金:5020.07ドル(-85.01)<-1.66%>
銀:80.60ドル(-2.56)<-3.08%>
プラチナ:2031.58ドル(-91.86)<-4.33%>
パラジウム:1560.47ドル(-54.53)<-3.38%>
13日のNY貴金属市場では、金・銀・プラチナは大幅続落しました。
13日のNY金先物中心限月4月限は前営業日比64.1ドル安の5061.7ドルで取引を終えました。取引レンジは5014.1〜5132.4ドルと一時5000ドルの大台割れが目前に迫りました。米商務省が発表した1月の個人消費支出(PCE)価格指数は、総合が前年同月比2.8%上昇、変動の大きい項目を除いたコアが3.1%上昇と、いずれもFRBが目標とする2%を大きく上回りました。なお同指標は政府機関の一部閉鎖により発表が遅れていたものです。また2025年第4四半期のGDP改定値は年率0.7%と速報値の1.4%から大幅に下方修正され、景気減速とインフレ高止まりが同時に進行する構図が鮮明になっています。
外国為替市場ではドル指数が100.35と約4カ月ぶりの高水準に達し、米10年債利回りも4.28%に上昇しました。ドル高と金利上昇の二重の逆風を受けて、金利のつかない金の下げ幅は一段と拡大しました。
銀は前営業日比3.769ドル安の81.343ドルと大幅続落しました。週間では3.6%超の下落となりました。プラチナは前営業日比123.4ドル安の2042.10ドルと大幅続落し、2000ドルの節目に接近しました。
WTI原油は週初に113ドル近辺まで急騰した後、週央には76ドル台まで下落しましたが、ホルムズ海峡の封鎖長期化が意識され再び上昇に転じ、週末は96ドル前後で取引を終えました。トランプ大統領はロシアに対する原油輸出制裁を30日間停止すると発表しましたが、原油の下落は限定的でした。原油上昇がインフレ懸念を強めFRBの利下げ観測を後退させる一方、景気を圧迫するという構図から、市場ではスタグフレーション(景気停滞と物価上昇の同時進行)への警戒感が強まっています。
一方、プラチナと同じ鉱山から産出されるイリジウム、ルテニウム、ロジウムといった白金族の希少金属は大幅に上昇しています。これらは取引所を介さない生産者と需要家の直接取引が中心で、実際の需給が価格に反映されやすいとされています。
世界最大の金ETF「SPDRゴールド・シェア」の現物保有量は13日時点で前日比4.29トン減の1071.56トンとなりました。2024年12月末比では199.04トンの増加です。
歯科金属に使われる金銀パラジウム合金をお持ちの方は、金は5000ドル付近まで調整していますが、長期的には依然として歴史的な高値圏にあります。銀やプラチナも大幅に下落しておりますが、いずれも高水準を維持しており、売却をご検討の方はお早めのご相談をお勧めいたします。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。






