貴金属市況:25日のNY市場において、イラン停戦交渉への期待から金は大幅反発し4550ドル台を回復
金:4504.33ドル(-49.61)<-1.09%>
銀:71.62ドル(-1.64)<-2.24%>
プラチナ:1939.44ドル(-13.05)<-0.67%>
パラジウム:1429.50ドル(-14.50)<-1.00%>
25日のNY貴金属市場では、金・銀・プラチナは大幅に上昇しました。
25日のNY金先物中心限月4月限は前営業日比150.3ドル高の4552.3ドルで取引を終えました。取引レンジは4458.2〜4601.0ドルで、一時4600ドルを超える場面もありました。前日24日に9営業日ぶりの反発を記録した流れを引き継ぎ、2日連続の上昇となりました。
上昇の主因はイランとの停戦交渉への期待です。イラン高官がロイター通信に対し、トランプ米大統領が提示した15項目の停戦計画について、当初の反応は否定的だったものの依然として精査中であると明かしました。イランはパキスタンを仲介役として米国に回答するとしており、提案を完全には拒否していないことが示唆されました。これを受けて原油価格が低下し、インフレ再燃への警戒が一時的に後退したことで、米長期金利が低下し、金利を生まない資産である金に買いが集まりました。
ただし、イラン国営メディアは「米国の要求は過大であり、現実離れしている」と報道しており、停戦交渉の行方は依然として不透明です。イランはホルムズ海峡に対する国際的な主権の承認を求めているとされ、米国側の条件とは大きな隔たりがあります。トランプ大統領が23日に設定した5日間の爆撃延期期限は28日に迫っており、その結果次第では相場が大きく動く可能性があります。
一方、ロイター通信は25日、ロシアの石油輸出能力の40%が停止していると報じました。WTI原油は一時91ドルを超え、金は一時4500ドルを割り込む場面もありました。エネルギー供給をめぐる不安は依然として根強く残っています。
銀は前営業日比3.072ドル高の72.641ドルと大幅続伸し、23日の安値61ドル台から4日連続の回復となりました。プラチナは33.2ドル高の1925.80ドルで続伸しました。
貴金属の急落について、市場では(1)急騰局面で参入した個人投資家の拡大により貴金属がリスク資産に近い値動きをしている、(2)含み益のある保有者による利益確定、(3)ボラティリティ上昇に伴う追い証対応の換金売り、の3点が主因として指摘されています。
世界最大の金ETF「SPDRゴールド・シェア」の現物保有量は25日時点で前日比0.57トン減の1052.419トンとなりました。2024年12月末比では179.9トンの増加です。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。






