貴金属市況:26日のNY市場において、イラン停戦交渉が暗礁に乗り上げ金・銀・プラチナは大幅反落
金:4408.07ドル(-17.59)<-0.40%>
銀:68.81ドル(-0.47)<-0.68%>
プラチナ:1844.65ドル(-39.57)<-2.10%>
パラジウム:1389.25ドル(+4.00)<+0.29%>
26日のNY貴金属市場では、金・銀・プラチナは大幅に下落しました。
26日のNY金先物中心限月4月限は前営業日比176.0ドル安の4376.3ドルで取引を終えました。取引レンジは4348.2〜4541.6ドルでした。前日までの2日間の反発分をほぼ帳消しにする下げとなりました。
下落の直接的な要因は、イランとの停戦交渉の頓挫です。イラン国営メディアは、米国が提示した核開発放棄を含む15項目の停戦計画の受け入れを拒否した上で、交戦被害への賠償など5項目を停戦条件として提示したと報じました。トランプ大統領は交渉継続への意欲を示しつつも、「手遅れになる前に真剣になる方がいい」とSNSに投稿しました。報道によると、米政権はイランの主要原油積み出し拠点であるカーグ島への陸軍空挺部隊の派遣準備を進めているとされ、早期停戦への期待は大きく後退しました。これを受けてドル高が進行し、ドル建てで取引される金は割高感から売りが優勢となりました。
一方、ブルームバーグはトルコ中央銀行の金準備がイラン戦争勃発から2週間で約60トン減少したと報じ、金は一時4400ドルを割り込みました。ただし関係者によると、その大部分は外貨との期限付きスワップ取引であり、実際の売却ではないとされています。
なお、トランプ大統領は26日早朝にイランの発電所への攻撃を10日間再延期すると発表し、原油価格は急落、金も安値から一時的に値を戻す場面がありました。
銀は前営業日比4.707ドル安の67.934ドルと大幅反落し、再び70ドルを割り込みました。今週の銀は月曜日の65ドル割れから水曜日の74ドルまで急回復した後、再び反落するという激しい値動きとなっています。プラチナは86.9ドル安の1838.90ドルと大幅反落しました。
コモディティETFからは3月に過去最大の約110億ドルの資金流出が発生しています。内訳は金ETFから約70億ドル、銀ETFから約14億ドルで、利益確定と換金売りが集中しました。
世界最大の金ETF「SPDRゴールド・シェア」の現物保有量は26日時点で前日比0.29トン増の1052.705トンとなりました。2024年12月末比では180.19トンの増加です。
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※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。






