貴金属市況:1日のNY市場において、イラン停戦期待の高まりで金は大幅続伸し4800ドル台を回復
金:4793.16ドル(+99.81)<+2.13%>
銀:75.69ドル(+0.82)<+1.10%>
プラチナ:1977.14ドル(+18.01)<+0.92%>
パラジウム:1491.92ドル(+13.47)<+0.91%>
1日のNY貴金属市場では、金・銀・プラチナ・パラジウムは大幅に上昇しました。
1日のNY金先物中心限月6月限は前営業日比134.5ドル高の4813.1ドルで取引を終えました。取引レンジは4690.0〜4821.0ドルで、2週間ぶりの高値を更新しました。3月23日につけた安値4097ドルから約700ドル、率にして16%の上昇となります。
上昇の背景には、イラン紛争の終結に向けた期待の急速な高まりがあります。米ウォール・ストリート・ジャーナルは31日、トランプ大統領がホルムズ海峡の再開を確保しなくても対イラン軍事作戦を終了する用意があると側近に伝えたと報じました。政権は海峡の確保が紛争を当初想定の4〜6週間を超えて長期化させると判断し、イランの海軍力とミサイル備蓄を弱体化させた上で外交に移行する方針に転換したとされます。この報道をきっかけに31日のスポット金は紛争勃発以来最大の上昇となる3.47%高を記録しました。
1日にはトランプ大統領が「イランは停戦を求めている」とSNSに投稿し、「2〜3週間で作戦を終える」と表明しました。ただし、イラン外務省はこれを否定しており、実際の交渉の進展は確認されていません。トランプ大統領は2日午前10時(日本時間)にイラン情勢に関する国民向け演説を予定しています。
原油市場では、31日にイランがドバイ沖に停泊中のクウェート石油タンカーを攻撃し、ブレント原油が一時118.50ドル付近まで急騰しましたが、紛争終結観測を受けて急反落し、WTIは100ドル付近まで下落しました。米10年債利回りは先週金曜日の4.48%から4.25%付近まで低下し、債券市場では紛争がインフレ要因からむしろ景気後退リスクとして意識され始めています。パウエルFRB議長はハーバード大学での講演で紛争の影響を「見極める余裕がある」との見解を示しました。
銀は前営業日比1.159ドル高の76.078ドルと大幅続伸し、先週の安値から22%超の反発となりました。プラチナは19.5ドル高の1989.70ドルで2000ドルに迫りました。
世界最大の金ETF「SPDRゴールド・シェア」の現物保有量は1日時点で前日比3.71トン増の1050.99トンとなり、このところの流出基調から増加に転じました。
歯科金属に使われる金銀パラジウム合金をお持ちの方は、貴金属相場が大きく回復しております。停戦期待が高まる中で相場変動が続く可能性もございますので、売却をご検討の方はこの機会にご相談ください。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。






