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貴金属市況:9日のNY市場において、停戦とレバノン和平交渉の進展でプラチナが2100ドル台に急伸

                               
2026.04.10  貴金属市況

金:4757.89ドル(+43.68)<+0.93%>
銀:75.27ドル(+1.26)<+1.70%>
プラチナ:2093.35ドル(+78.56)<+3.90%>
パラジウム:1546.11ドル(-13.24)<-0.85%>

 

9日のNY貴金属市場では、金・銀・プラチナは上昇しました。
9日のNY金先物中心限月6月限は前営業日比40.8ドル高の4818.0ドルで取引を終えました。取引レンジは4718.6〜4826.0ドルでした。イスラエルのネタニヤフ首相が9日、レバノンとの和平交渉を開始するよう指示したことを受けてドル安が進行し、金は買い優勢となりました。
前日8日には、トランプ大統領が7日にイランへの爆撃と攻撃を2週間停止することに合意したと発表したことを受け、金は前日比92.5ドル高の4777.2ドルと大幅に上昇していました。パキスタンの仲介により成立した今回の停戦では、イランがホルムズ海峡の安全通航を保証する代わりに、米国とイスラエルが2週間の攻撃停止に合意しました。トランプ大統領はイラン側の10項目の対案を「交渉の基盤として実行可能」と評価し、正式な協議が10日にイスラマバードで開催される予定です。
停戦を受けてWTI原油は8日に15%超の急落となり95〜97ドル台まで下落しました。2020年4月以来の大幅な下げ幅です。ドル指数も1カ月ぶり安値の98.60まで下落し、原油安によるインフレ懸念の後退から、FRBの年内利下げの可能性が再浮上しました。FRBが公表した3月会合の議事録では、政策金利を3.50〜3.75%に据え置き、年内1回の利下げ見通しが確認されました。
9日に発表された米経済指標では、第4四半期GDP確定値が年率0.5%増と速報値の0.7%から下方修正され、週間新規失業保険申請件数は21.9万件と予想の21万件を上回りました。景気減速への懸念が強まっています。
プラチナは44.6ドル高の2112.10ドルと大幅に続伸し、一時2121ドルまで上昇しました。停戦による産業需要回復への期待に加え、世界プラチナ投資協議会(WPIC)の四半期レポートでは2025年の世界プラチナ市場の供給不足が108万オンスに拡大したことが報告されており、2026年も24万オンスの供給不足が見込まれています。2026年第1四半期の平均価格は2206ドルと前期比30%上昇しました。
銀は1.053ドル高の76.438ドルと続伸しました。
世界最大の金ETF「SPDRゴールド・シェア」の現物保有量は9日時点で前日比0.57トン減の1052.419トンとなりました。2024年12月末比では179.9トンの増加です。
歯科金属に使われる金銀パラジウム合金をお持ちの方は、停戦によりプラチナが大幅に回復しております。原油安で落ち着きを取り戻しつつありますが、停戦の行方次第で相場が再び変動する可能性もございますので、売却をご検討の方はお早めにご相談ください。

 
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。