貴金属市況:27日のNY市場において、米国とイランの協議停滞を受け金は大幅反落
金:4697.76ドル(-13.64)<-0.29%>
銀:76.05ドル(+0.32)<+0.42%>
プラチナ:2006.84ドル(-18.01)<-0.89%>
パラジウム:1484.98ドル(-8.69)<-0.58%>
27日のNY貴金属市場では、金・銀・プラチナは反落の色が強まり、パラジウムも下落しました。
27日のNY金先物中心限月6月限は前営業日比47.2ドル安の4693.7ドルで取引を終えました。取引レンジは4681.2~4745.8ドルでした。米国とイランの停戦協議が行われず、ホルムズ海峡の原油輸送が引き続き制約され、原油高とインフレ懸念が払しょくしにくい中で、割高感を嫌う売りが優勢となりました。外為市場でドル安の一服が意識されたことも、ドル建てで取引される金の上値を抑えました。スポット価格は一時高値圏のあと、米国時間帯にかけて4680ドル台に迫る水準で推移し、大きな方向性を出しづらい地合いが続いています。
週内には日銀・カナダ中央銀行・米連邦準備理事会(FRB)の政策判断が相次ぎ、エネルギー高を踏まえた物価見通しや、利下げ観測の後退がどう扱われるかに注目が集まり、様子見の動きが重なりました。米大統領の発表とイラン当局の公表内容のすり合わせが難航するなか、停戦下でも交渉再開の見通しに不透明感が意識されています。株式市場ではS&P500やナスダック総合株価指数が高値圏を更新する場面が続き、日経平均株価は6万円を上回る段階に入り、リスク資産が堅調に見える一方、貴金属の売買は慎重にとどまる展開でした。米半導体株は約半年ぶりの高値圏に戻る銘柄も目立ちました。日本の10年国債利回りは2.47%前後で、1990年代半ば以来の高水準とみられ、円金利上昇の話題が投資家の意識にも触れています。
銀のNY先物7月限は前営業日比1.372ドル安の75.568ドル、プラチナの7月限は前営業日比32.8ドル安の1997.60ドルでした。WTI原油先物は96ドル前後台で、高止まりが重しとなる水準でした。世界最大の金ETF「SPDRゴールド・シェア」現物保有量は27日で前日比2.29トン減の1044.33トン、2024年12月末比171.81トン増でした。歯科用の金銀パラジウム合金をお持ちの方は、中東情勢と金利・株価の行き来で価格が揺れやすい段階です。売却をお考えの方は、急変に備え余裕をもってお問い合わせください。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。






