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貴金属市況:29日のNY市場において、ドル高と米長期金利上昇を受け金は大幅続落

                               
2026.04.30  貴金属市況

金:4547.86ドル(-40.01)<-0.87%>
銀:71.72ドル(-1.90)<-2.58%>
プラチナ:1885.02ドル(-139.83)<-6.91%>
パラジウム:1467.50ドル(-26.17)<-1.75%>

 

29日のNY貴金属市場では、金・銀・プラチナ・パラジウムはいずれも下落しました。
29日のNY金先物中心限月6月限は前営業日比46.9ドル安の4561.5ドルで取引を終えました。取引レンジは4522.2~4624.3ドルでした。米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明発表を控え、外国為替市場でドル指数が上昇したことを受け、ドル建てで取引される金は売りが優勢となりました。米国とイランの停戦協議の見通しが後退し、原油価格の高騰でインフレ懸念が強まるなか、米長期国債利回りが上昇し、利子を生みにくい金は割高感が意識されました。国内が祝日にあたる時間帯をまたいでも、時間外のマーケットでは4509ドル手前まで下落したとの報道もあり、4600ドル台を下回る場面が注目されました。WTI原油は一時107ドルを超え、ブレント原油は120ドルを上回る水準が取り沙汰され、エネルギー高が金融資産全体の見通しを左右する展開が続いています。
引け後に公表されたFOMCでは、連邦基金(FF)金利の誘導目標を年3.50~3.75%に据え置くことが決まり、3会合連続の維持となりました。政策決定は8対4で、ミラン理事が0.25%ポイントの利下げを主張したほか、ハマック・カシュカリ・ローガン各地区連銀総裁は声明への緩和バイアスの盛り込みに反対する票を投じたと報じられています。米10年国債利回りは上昇し、インフレを織り込む動きが意識される一方、ドル指数が買われるなか金は重さが残りました。
銀のNY先物7月限は前営業日比1.657ドル安の72.088ドル、プラチナの7月限は前営業日比58.2ドル安の1900.60ドルと続落しました。ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)がまとめた2026年第1四半期の中央銀行の動向では、買い244トンが注目されたほか、総購入359トン・総売却115トンといった内訳が伝わり、純粋な買い越しが続いたとの整理もあります。
世界最大の金ETF「SPDRゴールド・シェア」の現物保有量は29日時点で前日比1.72トン減の1039.19トン、2024年12月末比では166.67トンの増加でした。同ETFに関連するオプションでは、政策発表を前に大口とみられる売買が注目されたとの報道もあります。
歯科金属に用いる金銀パラジウム合金をお持ちの方は、原油・ドル・金利の三重で値動きが荒れやすい局面です。売却をご検討の際は、急変しやすい流れを踏まえてご相談ください。

 
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。