貴金属市況:8日のNY市場において、ドル安と米長期金利の低下を受け金は小幅続伸、堅調な雇用統計で上値は重く
金:4692.66ドル(-29.66)<-0.63%>
銀:80.13ドル(-0.19)<-0.24%>
プラチナ:2038.85ドル(-19.81)<-0.96%>
パラジウム:1480.52ドル(-27.23)<-1.81%>
8日のNY貴金属市場では、金と銀は上昇、プラチナは下落し、パラジウムは上昇しました。
8日のNY金先物中心限月6月限は前営業日比19.8ドル高の4730.7ドルで取引を終えました。取引レンジは4671.0~4760.4ドルでした。米国とイランの軍事的な緊張が再燃する場面もあったものの、トランプ大統領が停戦は維持されているとの認識を示したことで、有事を意識したドル買いが和らぎ、ドル指数が下落したことが支援材料となりました。4月の米雇用統計では非農業部門雇用者数が前月から11万5000人増と市場予想を上回る伸びとなり、失業率は4.3%で横ばいと伝えられ、労働市場の底堅さが意識されました。一方、賃金の伸びは市場予想を下回るとの報道もあり、米長期金利は低下し、利子を生みにくい金への買いが入りましたが、利下げ観測の後退を意識した売りも重なり、上値の重い値動きとなりました。
銀のNY先物7月限は前営業日比0.685ドル高の80.865ドルと続伸しました。プラチナの7月限は前営業日比3.0ドル安の2059.30ドルでした。ホルムズ海峡をめぐる攻防が相場のムードを左右するなか、原油価格の乱高下が続いており、エネルギー市場の動きが貴金属にも波及しています。株式市場ではS&P500やナスダック総合株価指数が高値を更新する展開が報じられ、リスク資産への資金流入が意識される場面もありました。先週の日本の大型連休にかけては、一時4500ドル前後まで下落したあと底堅さが意識され、原油の反転とあわせて4700ドル台への戻しが進んだとの見方もあります。イラン側の返答に対し米大統領が強い不満を表明したとの報道を受け、金は週末の水準を下回るところから始まり、原油は94ドル前後から上昇に転じたとの説明もあります。
中国人民銀行が3月に5トン、4月に8トンと金を追加したほか、ポーランドの中央銀行が4月に14トンなど、公式部門の買いが続いているとの情報も伝わっています。世界最大の金ETF「SPDRゴールド・シェア」現物保有量は8日時点で前日比0.51トン増の1034.00トン、2024年12月末比では161.48トンの増加でした。主要欄の価格は日本時間15時15分前後の水準のため、COMEX先物終値の日次比との方向が一部で食い違うこともあります。歯科金属に用いる金銀パラジウム合金をお持ちの方は、地政学ニュースで値幅が広がりやすい局面です。売却をご検討の際は、急変しやすい相場を踏まえてお問い合わせください。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。






