貴金属市況:11日のNY市場において、米大統領がイランの和平案回答を拒否し原油高で金は小幅反落、銀は大幅続伸
金:4756.67ドル(+94.18)<+2.02%>
銀:87.01ドル(+6.70)<+8.34%>
プラチナ:2150.28ドル(+117.63)<+5.79%>
パラジウム:1521.25ドル(+40.43)<+2.73%>
11日のNY貴金属市場では、金は下落、銀・プラチナ・パラジウムは上昇しました。
11日のNY金先物中心限月6月限は前営業日比2.0ドル安の4728.7ドルで取引を終えました。取引レンジは4655.1~4758.4ドルでした。米国の和平提案に対するイランの回答をトランプ大統領が受け入れがたいと表明し、紛争の長期化やホルムズ海峡の海運停滞への懸念が強まり、原油価格が上昇したことが金の売りを誘いました。一時は4655.1ドル付近まで下落する場面がありましたが、その後は外国為替市場でドル指数が下落したことを受け、買い戻しが入って下げ幅を縮小しました。停戦協議の見通し後退と原油高を背景に米長期金利が上昇し、利子を生みにくい金には重しとなりました。
銀のNY先物7月限は前営業日比5.083ドル高の85.948ドルと大幅続伸しました。COMEX銀は一時86ドル台後半まで上昇し、約2カ月ぶりの高値圏との説明もありました。プラチナの7月限は前営業日比67.0ドル高の2126.30ドルと反発しました。ブレント原油は104ドル前後、WTIは98ドル前後で上昇する場面が目立ち、エネルギー高を踏まえた物価見通しが材料視されました。米国では消費者物価指数や生産者物価指数の公表が予定され、金融政策への思惑が相場を左右しそうです。
インドのモディ首相が国民向け演説で燃料の節約や海外旅行の抑制などを呼びかけ、一年間の金購入自粛も示したとの報道がありました。金輸入は外貨使用が大きいとの説明が重なりますが、自主的な呼びかけにとどまり世界市場への波及は限定的との見方が多いようです。銀の短期レントが水準を上げたとの報道や、ロンドン銀在庫が回復傾向にあるとの指摘も交わされています。
世界最大の金ETF「SPDRゴールド・シェア」現物保有量は11日時点で前日比2.29トン増の1036.28トン、2024年12月末比163.76トン増でした。
歯科金属に用いる金銀パラジウム合金をお持ちの方は、相場の読みが難しい局面が続いています。売却をご検討の際は、お早めにご相談ください。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。






