貴金属市況:10日のNY市場において、金は小幅安、パラジウムは上昇
2021.08.11 貴金属市況
金:1728.69ドル(-0.77)<-0.04%>
銀:23.37ドル(-0.06)<-0.26%>
プラチナ:996.507ドル(+16.26)<+1.66%>
パラジウム:2647.23ドル(+45.89)<+1.76%>
米国時間10日のNY市場において、金は小幅安、パラジウムは上昇しました。新型コロナウイルスのデルタ株による経済への悪影響の懸念から売りに歯止めがかかった様子です。
ただ、先日の雇用統計を受け、米10年債利回りの上昇と米ドル高により金価格が下落局面なのは変化がありません。
長期的にはいずれインフレ懸念が本格化してくれば、それが上げ要因となってくると考えられますが、しばらくはテーパリング(金融緩和縮小)の動きが貴金属価格を圧迫する要因になると考えられます。
パラジウムは、ロシア、ノリリスク鉱山の漏水事故による供給不足が解消されたにもかかわらず、高値を維持し続けています。
歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、パラジウムが多いものは売却のタイミングですが、金・銀を多く含むものはもう少し値を戻してからにされた方がいいかと考えます。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。