貴金属市況:18日のNY市場において、金は小幅上昇
2021.08.19 貴金属市況
金:1787.59ドル(+1.63)<+0.09%>
銀:23.481ドル(-0.15)<-0.65%>
プラチナ:994.375ドル(-2.84)<-0.28%>
パラジウム:2426.67ドル(-62.15)<-2.5%>
米国時間18日のNY市場において、金小幅は上昇しました。7月のFOMC議事要旨を反映してプラスに転じました。ただ、新型コロナウイルスのデルタ株の蔓延を受けて米ドル高となったため、安全資産としての金への投資は限定的なものとなりました。
また、FRB は米国経済は順調に回復し続けているとの考えを表明し、量的緩和策を最終的には終了することを引き続き計画している旨を示しました。
長期的にはいずれインフレ懸念が本格化してくれば、それが大きな上げ要因となってくると考えられますが、しばらくはテーパリング(金融緩和縮小)への動きが貴金属価格を圧迫する要因になると考えられます。
パラジウムは、ロシア、ノリリスク鉱山の漏水事故による供給不足が解消されたにもかかわらず、高値を維持し続けています。
歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、パラジウムが多いものは売却のタイミングですが、金・銀を多く含むものはもう少し値を戻してからにされた方がいいかと考えます。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。