貴金属市況:27日のNY市場において、貴金属は全て上昇
2021.08.30 貴金属市況
金:1816.669ドル(+24.51)<+1.37%>
銀:23.995ドル(+0.46)<+1.93%>
プラチナ:1007.76ドル(+28.39)<+2.9%>
パラジウム:2418.172ドル(+26.68)<+1.12%>
米国時間27日のNY市場において、貴金属は全て上昇しました。ジャックソンホール会議でパウエルFRB議長が景気支援策の縮小時期への明言を避けたことと、現在のインフレ率の上昇が一時的であるとの見解を繰り返したことを受けて金を中心とする貴金属相場は続伸しました。また、パウエル議長の発言を受けて米国債利回りと米ドルが軟調に推移したことも金価格への追い風となった様子です。
長期的にはいずれインフレ懸念が本格化してくれば、それがより大きな上げ要因となってくると考えられますが、しばらくはテーパリング(金融緩和縮小)への動きが貴金属価格を圧迫する要因になると考えられます。
パラジウムは、ロシア、ノリリスク鉱山の漏水事故による供給不足が解消されたにもかかわらず、高値を維持し続けています。
歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、パラジウムが多いものは売却のタイミングですが、金・銀を多く含むものはもう少し値を戻してからにされた方がいいかと考えます。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。