貴金属市況:31日のNY市場において、金は上昇、銀・パラジウムは下落
2021.09.01 貴金属市況
金:1813.809(+3.64)<+0.2%>
銀:23.885(-0.17)<-0.73%>
プラチナ:1014.116(+7.57)<+0.75%>
パラジウム:2469.04(-24.52)<-0.98%>
米国時間31日のNY市場において、金は上昇、銀・パラジウムは下落しました。米ドルがユーロに対して安くなったことで、ドル建てで取引される金相場は買いが優勢となりました。現在金相場は堅調な動きをしていますが、まだまだ大きく値上がりするような状態にはなっていません。現在は雇用統計を控えていますので、その内容やそれによる反応次第で動きが変わってくると思われます。
長期的にはいずれインフレ懸念が本格化してくれば、それがより大きな上げ要因となってくると考えられますが、しばらくはテーパリング(金融緩和縮小)への動きが貴金属価格を圧迫する要因になると考えられます。
パラジウムは、ロシア、ノリリスク鉱山の漏水事故による供給不足が解消されたにもかかわらず、高値を維持し続けています。
歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、パラジウムが多いものは売却のタイミングですが、金・銀を多く含むものはもう少し値を戻してからにされた方がいいかと考えます。
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。