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貴金属市況:14日のNY市場において、金・銀は上昇、パラジウムは下落

                               
2021.09.15  貴金属市況

金:1804.124ドル(+10.63)<+0.59%>
銀:23.88ドル(+0.16)<+0.69%>
プラチナ:940.999ドル(-19.87)<-2.07%>
パラジウム:1974.607ドル(-112.48)<-5.39%>

 

米国時間14日のNY市場において、金・銀は上昇、パラジウムは下落しました。金価格は続伸し、1週間ぶりの高値を付けました。発表されたアメリカのインフレ率が予想以下だったことで、テーパリング(金融緩和縮小)の時期がより不透明となり米ドル安が進んだことが原因と考えられます。
金価格は節目の1800ドルを回復いたしましたが、このまま持続的に上がるとは考えにくいと思われます。いったんは金・銀とも値をある程度は回復するかもしれませんが、直近の抵抗線に阻まれそうな短期相場となりそうです。
金は、長期的にはいずれインフレ懸念が本格化してくれば、それがより大きな上げ要因となってくると考えられますが、しばらくはテーパリング(金融緩和縮小)への動きが貴金属価格全般を圧迫する要因になると考えられます。
パラジウムも大きく値を落としていますので、歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、金・銀・パラジウムがもう少し値を戻してからにされた方がいいかと考えます。

 
※記事はNY時間の米ドル価格での変動です。日本円の取引価格では時差と為替の変動が加味されます。