金：1917.843ドル（－33.27）＜－1.71％＞
銀：24.863ドル（－0.15）＜－0.61％＞
プラチナ：985.787ドル（－44.42）＜－4.31％＞
パラジウム：2423.96ドル（＋36.51）＜＋1.53％＞

米国時間15日のNY市場において、金・銀は下落、パラジウムは上昇しました。金価格は、FRBの利上げ予測やロシアとウクライナ間の停戦交渉の進展への期待から一時1913ドル付近まで下げました。これまでの地政学的リスクを反映した買いは一服し、利益確定の売りなどで調整局面に入っています。サポートラインの1940ドルを割り込んでおり、底値を探る様子となっています。本日のFOMCを境に反転する可能性も大きいですので、状況を見守りたいところです。
現在、金ETF、特に世界最大の金上場投資信託であるSPDRゴールドトラストに買いが入り、その保有高は昨年8月中旬以来の高水準となっていますが、利上げ織り込みなどの条件が揃うまでは、地政学的な要因以外の本格的な上げ基調にはなりにくいと思われます。
FRBが今年5回の利上げをする可能性が目先の金価格の上値を抑えていますが、利上げまでには織り込まれる可能性が高いと考えます。また、インフレ高進による実質金利の低下も鍵となりそうです。実質金利の低下が貴金属価格の下支えとなる可能性は非常に大きいと考えます。
ただ今後、新たな新型コロナウイルスの情報などにより、2020年3月のようなコロナショックでの株式の暴落のようになってくるようですと、すべての資産に現金化の売りの可能性が懸念され、市場はより混乱すると思われます。
歯科金属・歯科スクラップ等を売却されるのは、ウクライナ情勢に加え円安も手伝って金・パラジウムが値を戻し、特にパラジウムは中国の自動車生産の回復も加わり、急上昇していますので、良い時期と考えます。